事故直後は平気でも病院にいくべき!その理由とは

事故直後は平気でも病院にいくべき!その理由とは

状態に関わらず交通事故当事者は病院で診察

交通事故の当事者となった場合、見るからに負傷を負って自力では起きられない、または失神しているようなケースでは、救急車が到着して直ちに病院に搬送され診察を受けることになります。

また、意識が明瞭で会話が可能で自力で歩けても、出血や激しい痛みがあれば、一般的に救急車で搬送されるはずです。
問題なのは、事故直後にケガの自覚症状がないケースでも、体に大きなダメージを受けているケースがある事です。
たとえ事故後に何らかのスケジュールがあり病院に行く時間はないと思っても、事故後は病院で医師の診察を受けるようにしましょう。

示談交渉のため因果関係を証明するため事故直後に受診

示談交渉などで損害賠償請求をするには、手続き上医師が発行する診断書が求められます。
その際、事故から時間が経過していれば負傷の原因が事故であることを証明する事が困難となります。
事故の後スケジュールを重視し、軽いケガだから診察は後日で良いと思っていると、事故とケガの因果関係を証明できず、賠償請求が出来ないケースもあるのです。

事故後直ちに診察を受ければ事故を原因とするケガだと証明できたはずなのに、ケガが軽いほど、時間の経過とともに原因が不明確となりがちなのです。
また事故により救急車で緊急搬送された患者への医師の対応と時間が経って一般外来で診察を受ける医師の対応が異なる事態も考えられます。

いずれにせよ、一般的には事故当日から2週間を経過すると、ケガの原因が交通事故だと証明するのは困難だと言われています。
また、ケガの治療を行う際要した費用の領収書は、損害賠償請求の際に提出しなくてはいけませんので保管が必要です。
タクシーほかの交通機関を利用して病院に行くケースはその際の領収証も保存しておきます。
事故発生以降、事故を起因として発生したすべての費用の明細を記録して、領収証がとれるものは必ず保存して、もれなく賠償してもらうようにします。

後日痛みが生じる可能性のため事故直後に診察

身体がダメージを受けていても事故直後は、出血がなかったり負傷の痛みを感じられなかったりすることがあり、後日痛みが現れるケースが珍しくないため診察が必要です。
これは2パターンに分類され、ケガをしているのに痛みを感じないケースとダメージによる痛みや症状が時間の経過とともにあらわれるケースがあります。

1つ目を解説すると、人は興奮状態にあるときは痛みを感じないように進化してきました。
これは生きていく上で重要なことで、痛みに耐えられずに動けなくなれば危険から逃げられないからでしょう。
生理学的に説明すれば事故直後は脳が興奮状態となり、脳内モルヒネといわれるエンドルフィン等の強いホルモンが出されることで痛みを感じなくす事がわかっています。

2つ目の事故後時間の経過とともに症状があらわれる典型的なモノは、むち打ち症です。
症状は、首の痛みに限らず、はき気や眩暈等があり、事故発生後数日~1週間程度の時間が経過したのち、自覚症状があらわれるケースも多いとされています。

警察の実況見分とは?用語解説と重要性

警察官にはシッカリ状況を伝える

交通事故が起きたことを警察に連絡するとおおむね7分程度で警察官が到着します。
警察官は事故現場周辺の安全を確保しながら事後処理を行うとともに、事故当事者から前後の状況を細かく聴取します。
これは通常実況見分と呼ばれるモノで、裁判に加え示談交渉後の保険請求などの諸手続きで必要となる交通事故証明書発行のためにも必須です。

また示談交渉において損害賠償の過失割合を決定する要因として極めて重要です。
相手に気を使う必要はありませんので、自分の主張を明確に伝達するようにしましょう。

実況見分調書

一般に警察が行う実況見分とは、刑事訴訟法に定められている職務で、犯罪や事故が発生した現場で物的証拠や証言をもとに、犯人や被害者、目撃者などの位置関係や発生状況といった事実関係を把握することです。
交通事故のケースでは、発生原因や発生状況を客観的に把握するために、発生後出来る限り早いタイミングで、当事者立会の下で行われるのが原則です。

実況見分で把握できた事故の発生原因や発生状況などの結果を記録する書類を実況見分調書と呼びます。
実況見分を行う際は、当事者同士互いが警察官と話す声が聞こえない程度の距離を取って、個別に発生状況の事情の聞き取りが行われます。
このように個別に聞き取りが行われる理由は、口裏を合わせる事がないようにとの意味もあるでしょう。
また、双方から同時に同じ場所で聴取をすれば、互いの主張が異なる場合にその場でいさかいとなりがちで、聴取が進まなくなることを防止する意味もあるようです。

前述のとおり実況見分は刑事訴訟法の規定に基づき警察が職務として行う証拠収集活動であり、裁判の際には大きな意味を持ちます。
事故の発生原因や状況、被害の度合いを明確に把握すべく、現場周辺に残されたタイヤの跡や破損部品の飛散状況など物的証拠を物理的に把握します。
また物理的把握に加え、証拠の存在や状況を視覚・聴覚・触覚などの五感をフルに活用して認識し、事故の真相を把握すべく捜査を行うのです。
裁判となった場合、この実況見分調書は事故発生状況をあらわす最重要証拠となるため、注意を払って正確に伝える事が重要です。

実況見分後に作成される供述調書

実況見分を行った結果を記録した実況見分調書に基づき供述調書が作成されます。
当事者が話した内容を聞き取って記録し、被害者と加害者互いの同意を得た後、署名捺印を押して調書は成立します。
作成された供述調書は警察署を経て検察庁に送られて、そこで起訴するか不起訴処分とするかが決定されます。
交通事故発生後、警察へ連絡して到着までの間は負傷者の救護活動や周辺の交通の邪魔にならないような措置をする他は、現場保全が求められます。

加害者が自分に不利な証拠を隠すなどした行為も、被害者は記録するなどして確実に警察官に伝えます。
一生に何度も遭遇しない交通事故に直面し、普段話をしない警察官に聴取を受けると、事故のパニックに加えて慣れない緊張状態に陥り、無意識に自分の不注意を伺わせる発言をしがちです。
事故の被害者であるケースでは、責められることはありませんので、冷静に自分の主張を正確に伝えるようにします。

事故に遭ったら必ず相手の身元を確認しよう

保険申請のためと割り切り事故相手の身元を確認

最初に、事故を起こしてしまった相手の身元確認を行います。
交通事故は日常的に当事者となるわけではないので、事故発生のすぐあとは互いにパニック状態になり、相手と落ち着いて会話するのは困難です。
しかし、消防や警察に連絡したあとに、のちの損害賠償のためと断って互いの氏名や連絡先などの情報を確認し合う必要があります。
確実を期すために、口頭だけでなく免許証を確認したり、名刺をもらったりするとよいでしょう。

氏名や連絡先は記録が確実

名刺を受け取るケースでは忘れてしまう事はないのですが、免許証を見せてもらったり、口頭で教えてもらったりした場合は忘れてしまうリスクが有ります。
前述のとおり事故直後はパニックとなっており、加えて警察官から状況の聴取を受けたり、病院で診察を受けたりする間に失念してしまう恐れがあるのです。

メモを取っておく、あるいはスマホの録音機能を活用するなどして記録に残すことが確実です。
また、スマホのカメラを使って免許証を画像で残す方法も有効ですが、この場合は相手とトラブルにならないように事前に許可を受けてから撮影するようにしましょう。
事故後の示談交渉などにおいて相手との関係を良好に保つ必要があるのです。

氏名も連絡先も教えてくれない場合

事故の損失が人身であるか物損であるかに関わらず、加害者は損害賠償の責任を負うので、氏名や住所、連絡先を伝えるのは当然と言えます。
しかし、何らかの事情のため自分の身元を歌えてくれないケースがあります。
例えば事故直後でパニックとなり、自分が事故を起こした加害者ではないと思い込もうとしている場合が挙げられます。

また、業務中の事故の場合、会社に連絡がいくと何らかの処分があると思い隠そうとするケースもあります。
悪質なケースでは、すでに交通違反等の加点が多く、免許停止や免許取り消しを避けようとする加害者さえいます。
このような場合の対応として、すでに警察に連絡していれば、数分後には警察官が到着しますので、無理矢理相手から聞き出そうとせず、クルマの特徴や車両ナンバーをメモしたり、スマホで写真を撮ったりするとよいでしょう。

事故相手の多くの情報収集が重要

特に業務中の事故のケースでは、相手の名刺を受け取る事は大きな意味があります。
事故車両が会社名義だった場合、示談交渉は会社が相手となるケースが多いので、当方側から進んで名刺を渡せば先方も抵抗感少なく渡してくれるでしょう。

さらに加害車両が加入する保険会社も把握すればより円滑に交渉を進める事が可能です。
理由は、実際の示談交渉は直接加害者本人とするのではなく、保険会社の代理人と話し合いを進めるケースがほとんどだからです。

警察に通報したほうが良い理由は?到着するまでの間にすべきこと

事故を起こしたら直ちに警察に通報

交通事故が発生すれば、加害者は程度を問わず必ず警察に通報すべきことが法令に定められており、これに反すると刑罰が待っています。
また、被害者サイドにとっても、損害賠償請求を受けるためには警察が発行する書類が必要なので、このためにも通報は必須です。
事故を起こしたらパニックに陥りますが落ち着いて対応する事が必要ですので、事故を起こした場合の対応を整理してみましょう。

事故が発生した場合の加害者・被害者双方の対応

交通事故が発生したら起こったら、クルマなどの運転をやめて安全な場所に停車し、負傷者救護に努めるとともに周辺での危険防止を行わなくてはいけません。
その後速やかに消防(負傷者がいる場合)と警察に事故の発生を通報し、警察官が現場に到着したら事故の発生状況などを出来るだけ正確に報告します。

比較的程度の軽い物損事故の場合では、加害者が警察へ通報するのを避けようとするケースがあります。
加害者が警察へ通報することを避けたがるケースは、過去に事故や違反で大きく減点されており、今回の事故が警察に知れると免許停止などの処分を受けそうなときが代表例です。

また、業務中の運転で事故を起こした場合、会社に知られたくないという心理も働きます。
事故が発生した場合の警察への通報は法令上定められた加害者の義務なのですが、被害者サイドで行っても構いません。
加害者サイドへ警察への通報を求めても応じない場合は、自ら警察に通報しましょう。

この場合注意が必要なのは、その場での示談交渉には応じないことが挙げられます。
もちろん、加害者が免許を取り消されたり、失業したりするのは気の毒なことですが、情に流されてその場で示談に応じると、被害者は後で後悔しかねません。

警察に通報するメリット

被害者は、警察が作成した証明書の発行がないとケガの治療費やクルマの修理代など損害賠償がしてもらえない可能性が高いです。
事故直後はたいしてケガもなく、加害者側がその場で納得出来る示談金を示したとしても、時間が経過して事故を原因とするむち打ち症等の障害が生じる可能性もあります。

必ず警察に通報して事故の発生を通知し、病院で医師に診てもらい、事故を原因とする症状が治癒してのち示談に応じるのが原則です。
一旦示談すれば口頭であっても成立が認定されるケースもあり、その場合は後で再交渉することは困難となります。
このことは加害者側についても同様で、保険金の請求ができなくなります。

警察へ通報後到着まで

警察は事故の通報から7分程度で到着すると言われます。
それまでの時間にすべきことは、周辺の交通の安全確保と法律で義務付けられた報告事項について把握する事です。
すなわち、発生した日時と場所、死傷者の数や程度、壊れた物とその程度、当該車両の積載物、事故発生後に行った措置です。
タイヤの跡など事故の状況が消失する事柄はスマホで撮影したり、別途報告しようと思う事はメモしたりするとよいでしょう。

示談で合意に至らなかった場合はどうなるの?

賠償額を取り決める示談交渉

事故が起きたら、事後の解決のため通常は当事者間または保険会社が入り、賠償金の査定に関する合意に至る交渉つまり示談が行われます。
発生した交通事故のおおむね90パーセントは示談で解決されています。
交通事故後の示談では、加害者サイドが被害者サイドに、事故の発生により失った人的・物的な損失を経済的にお金で賠償する話し合いです。

示談には期限がある

示談交渉自体はじっくりと時間をかけて納得いく賠償を受けるべきですが、時間をかけ過ぎると請求権自体がなくなります。
注意が必要なのは権利行使に期限が定められることで、民法上の損害賠償請求権は3年という時効が定められ、損害の事実と加害者を認識してから3年間これを行使しないとなくなると定めています。
また、加害者側から保険会社に対する権利行使期限も同じく3年です。

ただし任意保険は商品により異なるケースがあるため、行使期限が来る前に確認しましょう。
一般的には運転者側は事故後速やかに保険会社へ連絡しますので、あまり意識する事はないと思われます。
ところが、被害者サイドは、自然に3年で請求権が失われてしまいますので、必ず3年の期限を強く意識しておく必要があります。

示談で解決しなければ調停や裁判

示談で解決しないケースでは、第三者に仲介を依頼することになり、調停や裁判に訴えるという手段があります。
通常のケースでは示談がまとまらなかったら調停を選びます。
調停は、裁判官を含む委員会メンバーが双方から聞き取り、損害賠償の妥協案を示す制度で、裁判所がリードして損害賠償交渉を進めてくれます。

調停を飛び越して裁判へ持ち込む方法もあるのですが、解決までに長い時間と弁護士費用など訴訟コストもかかりますのでコストが安く上がる調停を選ぶ方が多いのです。
調停の手続きは自分で裁判所に行き調停の申し立てを行うのですが、初めての方は弁護士事務所に相談するとよいでしょう。

調停に移行した方がベターな場面

1.事故当事者による交渉が平行線をたどり各条件でまとまる見込みがなかったり、長期化して自身の新たな出発の障害となり解決のめどが立たなかったりする場合。

2.相手方が弁護士を立てるなどして交渉力が高度で当方に不利な条件で示談をまとめざるを得なくなりそうな場合や正面から交渉するのが怖い相手の場合。

3. 調停の結果は、裁判における判決と同様に、加害者に対して強制執行力があるため、相手に損害賠償を完遂する意思や資力が十分ではないと見込まれる場合。

4. 示談交渉は法的には期限が定められておらず、相手が示談内容や条件に合意したくないケースではズルズルと長引かせること出来るため相手側に圧力をかけたい場合。

バイク事故を防ぐ方法と心構え

バイク事故発生の予防策の有用性

バイクの事故は運転者に重要なダメージを与えるケースが多い事もあり何とか回避したいものです。
いつ発生するか予断を許さないバイク事故を防ぐため、ライダーはどのような対策を採れるのでしょう。
ここでは警視庁やドライバースクールが勧めるバイクに乗るうえでの安全対策を整理して紹介します。

予防法1……バイクの特性を把握する

最も重要と思われることはバイクの特性を十分わかった上でバイクに乗車する事です。
バイクは他の乗り物と違うため、安全乗車には機器の操作スキルのみならず走るバイクの特性を理解する事が必要です。
もともとバイクは単独では自立できないほど不安定な乗り物で、重いバイクを操作するにはライダーの体力への依存も大きく、路面の状態にも敏感に反応します。
また大型トラックに追い越されればその風圧だけで転倒のリスクも生じます。

走行中の天候の変化で受ける視界の影響やバイク本体に対する力も無視できません。
これらの特性を十分認識して安全運転に勤める必要があるのです。

1.視界に関する特性
視野はスピードが出るにつれて著しく狭くなり、近くのモノさえ見落としやすくなります。
さらに降雨時は晴れた時に比較して極端に視界が制限され、運転操作の難度が高まります。
ヘルメットを被っていることも視野を狭くする要因となります。

トンネルに侵入する際、急に暗くなり目が慣れませんので、この時の明るさの変化にも気を付けなくてはいけません。
急激に明度が変化すると虹彩の調節が間に合わず、明度に順応するために視力が一瞬低下します。
具体的にはトンネルに入ったとき目の前がふっと暗くなり前方のクルマが消えたり、トンネルを抜けた瞬間光を感じて対抗車が消えたりするのです。
これは人体の特性から生じてしまうモノで「溶け込み」と呼ばれる現象で、バイクの場合は特にバランスが悪いだけに路面や対向車などの状況に注意が必要です。

2.走行中のバイクに作用する自然の力
走行中のバイクにはライダーと本体の重さやスピードにより慣性力や遠心力などがかかります。

慣性力はニュートンが見つけた法則で、動くモノはスピードを保って動き続けようとする性質があり、バイクの加速も減速もスピードを一定に保とうとする慣性力に反する事ですので理解しておく必要があります。

遠心力とはコーナリングの際にかかり、バイクは直進しようとしますので、曲がるときに外側に引っ張られる力が作用します。
速度を出し過ぎるとバイクから投げ出されて重大事故に繋がりかねません。
スピードが2倍になると作用する遠心力は4倍に跳ね上がると言われ、カーブの曲がり具合が小さいほど遠心力は拡大されます。

予防法2……バイクのメンテナンスと装備

安全運転のためには日頃のメンテナンスが必要で、特に車検のない250㏄未満のバイクは日ごろのメンテナンスを怠りがちになるため、注意が必要です。
バイクはクルマと違いエンジンや制動部など重要なパーツがむき出しで雨風にさらされているため、点検は念入りにしましょう。

また、ライダーはクルマのドライバーと異なり事故時に身を守ってくれるものがありませんので、装備に気を付けましょう。
特にヘルメットは排気量別に適格なモノを選び、服装は目立つ色で肌の露出が少ないものがベストです。

バイク事故の発生率と危険な時間帯

バイク事故での死亡件数は減少傾向も車に比べ率が高い

2015年のバイク事故の死亡事故件数は460人で1988年の約1600件に比べれば減少しています。
ところが、クルマの事故とバイクの事故の負傷者数に対する死亡者数の割合は、クルマが0.32パーセント、バイクが1.48パーセントとなっています。

つまり人身事故において、バイク事故はクルマの事故の4倍以上の死亡者割合を示しており、クルマに比べバイクははるかに危険であると言えます。
同年の東京都内の交通事故死亡者は約160人でしたが、その内バイクのライダーは40人で、割合は25パーセントも占めています。
歩行者に次いで多く、クルマや自転車を上回っており、バイク利用者自体が他と比較すれば少数であることを考慮すれば数字以上に突出して高いと言えます。

バイク事故の主な原因

バイク事故の主な原因を見てみると、大きく次の3つに分類できます。
1.無理なクルマの追い越し
クルマが前を走る車を追い越す場合は、右側の車線を使う事になるため、あらかじめ大きく視界を確保する事になります。
このため、安全性の確保には慎重になります。
しかし、横幅がクルマの半分程度しかないバイクが前方のクルマを追い越すケースでは事前に車線を変更して前方の視界を確保しなくても、比較的簡単にクルマを追い越す事が可能です。
そのため追い越しの際に無理をして、ギリギリのタイミングで動くとクルマとの接触や巻き込みによる事故が発生する危険があるのです。

2.前方不注意
バイクは安全のために被るヘルメットなどのため、クルマのドライバーに比べると視界が狭いため、安全確認には慎重にならなくてはいけないのですがライダーにその意識が薄いと、前方不注意になりやすいです。
また、対向車線を走るバイクとすれ違う際、ついよそ見をするケースもあり危険です。
前方不注意で起きる事故の代表は追突事故ですが、クルマの追突事故は車両が損壊あるいは玉突き事故という危険がありますが、バイクの追突事故の場合はライダーが投げ出され、重大事故に繋がるリスクが高まります。

3.バイクを煽るクルマの増加
クルマのドライバー側が横を走るバイクに気づいていなかったり、気付いた上でバイクを煽ったりするケースが増えていることも、バイク事故の一因となっています。

事故を起こしやすい年令層と事故の種類

事故を起こした世代では若年層と40代に目立ち、不慣れ、またはある程度熟練したライダーに多いと言えそうです。
種類別ではバイク単独で起こす転倒が最多で、続いて交差点での出会いがしらでの事故が頻発している状況です。

バイク事故の発生しやすい時間帯

2015年までの過去5年の平均で見れば、早朝4:00〜8:00と20:00〜22:00の道路が混みあう通勤・通学時間帯に多く発生していることがわかります。
また、夕方の16:00~20:00の薄暗い時間帯にも一定件数が発生しており、この原因は目がうす暗さに慣れておらず、見えにくい事が挙げられます。

アニメキャラがモデルのヘルメット

ヘルメットもアニメキャラ人気がきています

ライダーによってはヘルメットに独自のペイント、ステッカーなどを施して個性を演出している方がいますが、アニメキャラがモデルとなったヘルメットも話題になっています。

例えば世界的に人気となっているドラゴンボール、さらにワンピースなどの人気アニメキャラがヘルメットに登場しているのです。
ドラゴンボールは、主人公孫悟空が超サイヤ人となった姿が描かれています。
またドラゴンボールのキャラクターとしては、ブロリーのヘルメットも登場していて、ドラゴンボール好きなライダーからすればこのヘルメットは待ちに待ったヘルともいえるのではないでしょうか。

さらにワンピースが好きという人は世界中にいますが、このワンピースの愛すべきキャラクター、ルフィを愛してやまない海賊団バトルクラブ船長「人食いバルトロメオ」が登場しています。
超人系悪魔の実の能力者、バリバリの実をたべたバルトロメオは、とにかくルフィをこよなく愛し、尊敬しているという海賊で、麦わらの一味全員に「先輩」をつけて呼ぶくらいに、リスペクトしています。
ワンピースのドレスローザ編から登場しているこのキャラクターがヘルメットに登場するなんて、ワンピースファンとしてはのどから手が出るほどほしいヘルメットでしょう。

東京モーターショーで登場したヱヴァンゲリヲンとワンピース

いくつものメーカーが様々なバイクを登場させるモーターサイクルショーは、ライダーたちが楽しみにしている大規模なモーターショーですが、この東京モーターサイクルショーで、ヱヴァンゲリヲンとワンピースのキャラクターをあしらったヘルメットが登場し、ライダー、またアニメファンをざわつかせました。

ヱヴァンゲリヲンのファンが泣いて喜びそうなデザインが本当にかっこよく、ヘルメットの後ろにはEMERGENCYというコードがでています。

BOB-BヱヴァンゲリヲンシリーズのEVA-01は黄色と紫というエヴァらしい配色で全体的に初号機をイメージしたデザインとなっています。
BOB-B ヱヴァンゲリヲンシリーズ、NERVは黒と赤のヘルメットです。

参考出品されていたAVANDのヱヴァンゲリヲンモデルも非常に美しい作りで黒が基調となっている渋めのデザインとなっています。

ワンピースの独特なイメージをヘルメットで表現

ワンピースはおしゃれ感いっぱいで、BOB-BワンピースシリーズのTEHAISYO-1は、サイドにDEAD OR ALIVEという文字が入っています。
前から後ろにかけてはルフィたち麦わらの一味も手配書がデザインされており、遊び心いっぱいです。

もう一つのBOB-B、SHICHIBUKAI-2は、両サイドに危険極まりない七武海の面々が並び、あのドフラミンゴの憎々しい顔も見られます。
頭頂部には金色の文字で天下七武海の文字があり、非常にかっこいいデザインとなっているのです。

アニメが好きな人には最高の作りとなっているこのアニメキャラモデルのヘルメット、ファンなら絶対にほしい逸品でしょう。

ヘルメットタイプ別比較

ヘルメットはタイプ別に選ぶことが必要

バイクの免許を取得してこれからバイクを購入しやっと憧れのバイクに乗るというとき、必需品となるのがヘルメットです。
でもヘルメットを見に行くと、かなりの種類があり、形状も異なるのでどのようなヘルメットを購入すればいいのか迷います。

ヘルメット選びのポイント、それは、自分が乗るバイクの排気量にあっている形状、さらにどのような用途でヘルメットを利用するのか、それによって規格を合わせて選ぶことが必要となるのです。
大排気量のバイクでスポーツタイプとなれば、ハーフタイプのヘルメットでは安全性にも問題がでてきます。

ヘルメットというのはバイクに乗るライダーの頭、命を守るものとなるのですから、何でもいいという事はありません。
ヘルメットのタイプ、また国内で適用されているヘルメットの形状について理解しておくことが必要になるのです。

ヘルメットの種類、タイプを理解しよう

まずフルフェイスのヘルメットです。
顔全体を覆うタイプで、安全性が最も優れているヘルメットです。
メーカーの中にはレースによってその経験を活かし、最新技術を活かした安全性の高いヘルメットを提供してくれます。

システムタイプのヘルメットは、メガネをかけていてもそのまま装着できるヘルメットで、フルフェイス同様の安全性を持ちながらも、防風効果を得られるヘルメットです。
フリップをあげることによってジェットと同じような解放感も得ることができます。

ジェットタイプは後頭部までしっかり覆うように作られているので、安全性が高い方のヘルメットになります。
シールドがある、ないなどバリエーションが豊かで自分の好みで選ぶことが可能です。
顔部分が露出しているので開放感があります。

ハーフタイプは覆う部分が少ないので開放感がありますが、安全性という面では少々劣ります。
軽量でかぶっていても違和感が少なく、また価格的に安いものが多く買いやすいという点がメリットです。

オフロードタイプはバイザーなどオフに特化していて、ゴーグルを利用できるように作られています。
フルフェイス並みに安全性が高いタイプです。

安全性を理解するために規格についても理解しておこう

バイクのヘルメットは安全性が高いものでなければなりません。
安全性の基準の目安となるのがSGマークと呼ばれるマークです。
このSGマークは125㏄以下用と自動二輪用が設定されていて、このマークがあることでバイク用ヘルメットとして利用する事ができないものは利用できません。

JISが定めた安全規格をクリアしているという事を示しているのがJISマークです。
落下試験など非常に厳しい性能テストを受けています。
これも125㏄以下と自動人車用があります。

SNELLは非営利団体スネル財団が定めている非常に厳しい安全規格で、この規格については5年ごとに内容が更新されていて、世界の中で最も厳しい基準とされています。

MFJの規格は競技用ヘルメットの規格で、別途定められている競技用規格を通過したJIS規格ヘルメットについて認定されるものです。
この規格は公認競技に参加する場合、必要な必須資格です。

バイクに乗る時の防寒対策とは

バイクに乗る時には防寒対策をしっかりと!

秋口になると昼間はとんでもなく暑いのに、夕方、朝方はひどく寒く感じてバイクのりにとって服装を迷ってしまう季節です。
バイクが好きな人は、冬場でもバイクに乗りたいと思いますし、ロングツーリングを楽しみたいと思っています。

しかし冬場は寒いですし、バイクに乗る時にどのくらいの防寒をしていけばいいのかわらかないという人も多く、防寒着を何にするかというのは、バイクのりに取って悩みでもあるのです。

寒い冬の時期でも、防寒対策をしっかり行う事で快適に走る事が出来ます。
では、そのポイントとはどういう事があるのでしょうか。

真冬でも寒くないバイクの服装とその対策ポイント

事なる役割を持っているウェアを重ね着することで、1つのシステムとして快適性のあるシステムとする仕組み、これをレイヤリングといいます。
よく女性のファッション誌にレイヤードなどと表記されていることがありますが、これは重ね着という意味があります。

アウトドアにおいて、安全性と快適性は服装の必須事項といわれていますが、バイクにもこの必須事項が当てはまります。

アウターレイヤーで雨風、雪などを遮断する、ミドルレイヤーでしっかり保温する、ベースレイヤーで汗を吸収し、拡散する事で冷えをなくす、という考え方です。

首に隙間風、これはかなり冷えます

首部分を甘く見ていると、本当に寒い状態になります。
スキマから風が入ってこないようにすること、これはバイクのりにとって冬場特に考えておきたいことです。

首をネックウォーマーでしっかり保温する、手首よりも長いグローブで袖口に印する事で保温する、靴やズボンは丈の長いものを利用しズボンインして保温する、こうしたことを行う事で、隙間風が入ってくることを阻止するとかなり温かくなります。

隙間風は一部分に入ってくるものだから、それほど寒くないと思っているのは大間違いで、この隙間風こそ、寒さを大きくする要因となるのです。
寝ている時、冬場一カ所だけ出ていると、そこが気になって寒さを感じ眠れない時がありますが、これとまったく同じ事です。
体全体をしっかり覆うこと、外気を遮断すること、直接風が体に当らないようにすること、これが保温ポイントです。

気温を甘く見ないこと

夏場でも夜になるとバイクにのっていて寒さを感じる事が多いです。
風を直接受けるバイクは、体に直接風があたるので、非常に冷たくなります。
扇風機を一定箇所にずっと当てていると異常なほど冷たくなりますが、これと同じ事がバイクでも起こるわけです。

そのため、夏場でも疲労防止のためにライダーは長袖を着ていますが、夜は風をなるべく肌に受けないようにするということも考えるべきです。