夜は車から見えやすい色にしよう

バイク王が行った実証実験

バイク買取で有名な「バイク王」は、単にバイクの流通だけでなく、より快適で安全なバイク走行をしてバイクを楽しんでもらえるようさまざまな取り組みを実施しています。
その一つとして、2014年に「夜間の安全と色彩に関する実証実験」というものを行っています。
この実証実験の目的は、暗くなって見えづらくなる夜の時間にどの色がより目立つか、逆にどんな色だと視認性が下がってしまうのかを確認するものです。

バイクはただでさえ自動車と比べて車体が小さいため、見づらいものです。
しかもライダーは黒などの暗い色を基調とした服装をしていることも多く、周りから発見しづらいことがあります。
そこで、こうした実証実験を通して、より安全な夜間走行をするための提言をしているのです。

見えやすいのは蛍光のイエローと白色

実証実験では、バイク本体と共にヘルメットの色についても検証しています。
こうした実験はすでに40年以上も前になされていますが、現在ではヘッドライトの性能や光色も変わってきています。
また、街灯についても、ライダーが身に着ける服やヘルメットの色彩も変わってきています。
そこで、現代のバイク事情に合った形での実験をしています。

実験の内容としては、卓球で使うボールを15色に塗って、暗い中で参加者に視認してもらいます。
最初に置いた場所からだんだん近づけていき、どの場所ではっきりとボールのことを認められたか、その距離によって視認性の高さを判断するという方法でなされています。
実験の状況をリアルにするために、夜の一般道に近い環境で実施しています。

その結果、一番視認性が高かったのは蛍光のイエローということが分かりました。
最も見づらい色が視認された9.5mに比べると、蛍光イエローは47.5mで視認でき、5倍くらいの見えやすさとなりました。
次に視認性が高かったのは白色で、47.1mとほぼ蛍光イエローと同じでした。

見えにくい色は黒

逆に、この実験で一番見えづらかったのが、黒色でした。
上記のように、10mを切る距離にならないとボールの存在を認めることができなったのです。
この近距離だとバイク走行時に回避行動を取るのは実質的に不可能ですので、いかに黒色が夜間においてはハイリスクかが分かります。

それから、一般的に見えやすいと思われているものが、それほどでないという結果も出ています。
たとえば、なんでも蛍光色の方が見えやすいと思われがちですが、ピンクの場合は蛍光色よりも普通の色の方が見やすいことが分かっています。
また、同じ蛍光色でも、イエローに比べるとグリーンは視認性が7割程度に落ちてしまうという結果も出ています。
こうした結果を踏まえて、より見やすい蛍光イエローや白を使ったヘルメットや服装を選ぶことの重要性が分かります。

夜間走行時はハイビームとロービームを上手に切り替えよう

夜間走行はハイビームが基本となる

夜間にバイクで走る時には、視野を確保するためにも自分の存在を相手に知らせるためにも、必ずライトを点けます。
バイクのフロントライトにはハイビームとロービームがありますが、どちらを点けておくべきなのでしょうか?

実は、この点については道路運送車両法の保安基準の中で明確にされています。
ライトの項目では、走行用の照明としてハイビームが指定されていて、ロービームはすれ違い用と定義されているのです。
こうした記述から分かるように、基本的に夜間走行においては、ハイビームを点けた状態でいることになります。

このようにハイビーム走行というのは法律で定められたものですので、違反すると罰則が適用されることもあります。
周りに対向車などがいなく、道路が暗い状況であればハイビーム走行をすべき環境と見られますので、その状態でロービームだと違反と見なされます。
つまり、無灯火違反と同じ扱いになるわけです。

この場合、二輪車では6,000円、原付では5,000円の反則金、1点の違反点数が科せられてしまいます。
もちろん、よほどの状況でない限り現実としてはこうした罰則を科せられることは考えにくいですが、基本的な考えはこうしたところにあると覚えておくと良いでしょう。

ロービームに切り替える場面とは?

原則は夜間走行中はハイビームということは分かりますが、それならいつロービームに切り替えるべきなのかという話になります。
この点については、道路交通法では他の交通を妨げる原因となる状況では、減光つまりロービームへの切り替えをすることを求めています。
具体的な状況としては、他の車両とすれ違う場合や別の車のすぐ後ろを走る場合などが挙げられています。

こうした状況でのロービームへの切り替えをしない場合も、罰則の対象となりえます。
「減光義務違反」という罰則が適用され、二輪車6,000円、原付5,000円の反則金が科せられます。

これ以外にも、ロービームにした方が良い場面もあります。
警察では、その例として交通量が多い市街地を走っている時や、自動車やバイクでなくても自転車が向かい側にいる場合なども挙げています。
しかし、それ以外のケースでは基本としてハイビームで走行するよう指導しています。

このように、バイクの夜間走行ではハイビームとロービームの切り替えを細かく行っていく必要が生じます。
最近のモデルでは自動的に切り替えをしてくれる機能もありますので、機能をオンにしてライダーの手間を省くというのも一つの手でしょう。
法律順守ということもありますが、やはりライトは自分と周りの安全を守るために必要なことですので、高い意識を持って行っていきたい分野と言えます。

いざという時のための受け身の取り方

バイクで転んだ時の受け身の取り方

ライダーにとって、バイク走行時の転倒というのはある意味で避けられないものです。
もちろん、できるだけ転倒を防ぐための安全策を講じながら走るものですが、予測できない事態によって転倒する可能性があるからです。
それだけに、バイクに乗るのであれば転倒に備えておくことが自分の身を守るために欠かせません。
その一つの方法が、受け身を取るということです。

バイク転倒による死亡につながる重大事故においては、頭部の損傷が全体の半分くらい、胸部の損傷が3割くらいを占めています。
そして、1割が腹部が原因で死亡しています。
こうしたことを考えると、頭部を重点的にして、上半身を守るための受け身の仕方を覚えておくことが重要だと分かります。

バイクで転倒する時には、たいていの場合手や肘、膝が一番初めに道路に触れます。
こうした部位を上手に使って受け身を取ることができれば、上半身にかかる衝撃を和らげることができます。
そのため、グローブを装着し、肘と膝のプロテクターを身に着けることが安全のために大きな効果を果たすことが分かります。

その上で、バイクが傾き転倒、つまりライダーがバイクから落ちる瞬間に、上半身を丸めて頭部を上に残すような姿勢にします。
背中側から着地するようであれば、着地の瞬間に肘から腕までを地面に対して振り下ろすようにして衝撃を吸収します。
この際、同時にかかとも地面にぶつけるようにできると、体のいくつもの部分で受け身を取れることになります。

ポイントとなるのは、頭を地面に打ち付けないようにお腹側に丸めることです。
また、意識して腕を地面に打ち付けるようにして、衝撃がかかる部位を上半身以外のところにすることも重要です。
このように、意識的に体を動かして、重要な部分を守る感覚を身に着けるようにしましょう。

受け身の練習方法

実際に転倒し落下する場合、道路に体がぶつかるまでほんのわずかな時間しかありません。
そのため、頭で考えていても受け身を取るのはかなり難しいです。
効果的な受け身をするためには、繰り返し練習して体で覚えさせるしかないのです。

練習をする際には、まず畳やクッションの上などで、体に衝撃がかかっても大丈夫なところで行います。
そして、立っている状態から横、もしくは背中側に倒れ込むようにして転び、腕を中心として地面を打って衝撃を吸収する感覚をつかみます。
倒れる角度や倒れる方向を変えながら、どうしたら頭や胸を地面に打ち付けないようにできるかを確かめてみましょう。
そして、瞬時に考えなくても腕などが出るようにします。

受け身は無意識にできるくらいまで練習しないと、いざという時に出てきません。
繰り返し、そして定期的に練習して安全のために普段から備えておきましょう。

ヘルメットの耐用年数を知っておこう

ヘルメットの耐用年数の概要

バイクで必須のヘルメットには耐用年数が明確に定められていて、その年数以上は原則使わない方が良いことになっています。
耐用年数は法律で定まっているものではなく、それぞれのメーカーが独自の基準を持っています。
国内メーカーの場合は、おおむね3年を耐用年数としているケースが多くなっています。
というのも、日本で使用するヘルメットでは必須となるSGマークでは3年を耐用年数として出しているからです。
そのため、どのヘルメットも3年以内を目安に交換することをすすめる内容の記載がなされています。

ただし、これは3年を過ぎたらヘルメットが使い物にならないとか、耐用年数を過ぎた製品を使用していたら違反となるという意味ではありません。
ヘルメットメーカーでは、この耐用年数について、あくまでもより確実な品質と性能を出せる年数という位置づけにしているからです。
そのため、転倒したり落下させたりしてヘルメットに強い衝撃を与える、過度な熱や紫外線にさらすといったことがなければ、5年から7年くらいの年数は持つとされています。

ヘルメットの寿命の見極め方

目安としては3年という期間があるものの、実際には状態を見つつもう少しの年数使えるということになります。
そこで大事になってくるのが、寿命を見極めて使用を判断するということです。
まず、ヘルメットを被った状態で強い衝撃を与えた場合は、点検、交換をする必要があります。
というのも、表面に大きな傷がなくても内部で構造体が破損している可能性もあるからです。

また、インナーがかなりへたっていて、被ると隙間ができるようなら衝撃を十分に吸収できなくなっていますので交換した方が良いでしょう。
他にも、可動部や固定具のプラスチックが劣化している場合、材質そのものが弱ってきているため交換がおすすめです。
たとえ未使用のきれいな状態であっても材質の劣化は生じるものですから、古い製品は見た目がきれいであっても使わないようにしましょう。

ヘルメットを長持ちさせるには

インナーは衝撃吸収のための重要なパーツですので、こまめに洗うことで劣化を防止できます。
特に長時間のライディングの後や、夏の走行後などは汗で汚くなりがちですので、こまめに洗濯しましょう。
また、汚れが目立つ前に全体を洗浄してきれいに保つことも大事です。
汚れをそのままにしていると、材質の劣化などを進行させるからです。

そして、保管する場所にも気を付けましょう。
樹脂やプラスチックは紫外線に弱い傾向がありますので、できるだけ直射日光が当たるところには置かないようにします。
また、湿気が溜まりやすい場所だとインナーにカビが生えてくる原因となりますので、風通しの良い場所に保管するのがおすすめです。

ヘルメットのあごヒモはしっかり締めよう

見た目よりも安全を重視しよう

ヘルメットを着用することなく、バイクを運転するライダーを見かけることはあまりないことだと言えます。
しかし中にはきちんと紐を締めることなく運転をするライダーはいるので、頭部を強打しないためにもきちんとヘルメットの紐を締めて運転することが大切です。

若いライダーの中には、ファッション性を重視するため、紐を締めずに運転する方もいます。
またヘルメットを後ろに少し倒す感じで装着する方がいますが、走行中にヘルメットが外れてしまうことも予想されます。

自動車や他のバイクに当てて事故を引き起こす恐れがあるため、ヘルメットはきちんと装着することが大切です。
日頃からきちんと着用するように心がければ、常に正しくヘルメットを扱えるようになることでしょう。

ヘルメットの着用は義務

道路上をバイクで走行する場合には、ヘルメットの着用が義務付けられています。
ヘルメットを着用せずに運転してもいいわけではなく、法律によって着用が義務付けられているので、守らなければ違反となってしまうので要注意です。

道路交通法では、「大型自動二輪車又は普通自動二輪車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転し、又は乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗車させて大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転してはならない。」と定められています。
ただヘルメットを適当に着用すればいいというわけではなく、安全のために正しく着用することが大切です。

ヘルメットにも基準がある

バイクを運転するライダーは、常に最適なヘルメットを着用することが必要です。どのようなタイプであってもいいのではなく、基準をクリアしている製品を購入しなければなりません。ヘルメットの基準については、内閣府令で7つの項目に関して定められています。例えば「左右、上下の視野が十分とれること」「風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること」などがあり、7つの項目をすべてクリアしていなければならないのです。耐久性や構造のだけではなく、2キロ以下という重量に関する基準が設けられているのです。ヘルメットをかぶっていたとしても、基準をクリアしていないと違反の対象となってしまうので要注意です。もし違反をしてしまうと、違反点数1点が加算されてしまいます。。

紐をきちんと閉めていない場合

ヘルメットの紐をきちんと閉めていない場合、直ちに違反だとは言えません。
ノーヘルで走行してるわけではないので、紐をきちんと閉めていなくても違反にならない場合もあります。
しかし現場の警察官の裁量によって判断は異なるので、常に紐を締めて運転することが大切です。

紐を締めるときには、指1本分の隙間ができる程度になるようにしましょう。
あまりきつく締めると苦しくなってしまうので、少しだけ余裕を持たせて紐を締めることが大切です。

転倒時の被害を最小限に抑えるには

プロテクターの着用が大切

バイクによる交通事故で、死亡につながるケースも見られます。
死亡事故の原因は様々ですが、損傷部位の中でも死亡に繋がりやすいのが頭部です。

頭部への衝撃によって、命を落としてしまう方が多いことを示しています。
運転中に頭部を保護するために、しっかりとヘルメットを紐で固定することが大切です。

頭部以外では、胸部の損傷が原因として挙げられます。
転倒によって胸部にダメージが加わることがありますが、少しでもダメージを受けないためにプロテクターを運転時には着用することが大切です。

短時間のドライブであっても、肌がむき出しにならないように心がけるようにしましょう。
体をしっかりと保護することで、大切な命を守ることができます。

ブレーキを積極的に使用する

バイクの運転時に交通事故を引き起こすことがありますが、少しでも大きなけがを負うことがないようにする必要があります。
大きなけがを負わないために、ブレーキを積極的に活用するようにしましょう。
車速が置くなるほど、転倒などによって体に加わるダメージを低く抑えることができます。

もしも障害物に衝突しそうになったら、できる限り車速を抑えるようにしましょう。
スリップしないように、ブレーキは前後に対して同時にかけることが大切です。

またABSを装着しているバイクであれば、ためらうことなく全力でブレーキをかけてください。
ブレーキをかければ体へのダメージが加わりにくくなり、頭部や胸部を打っても衝撃を低く抑えられます。

体を丸めて転がるようにする

もしもバイク同士や障害物と衝突してしまったら、できるだけ体を丸めて転がるようにしましょう。
転倒するのを防ぐために、手足で踏ん張ろうとすると骨折や脱臼などを引き起こしてしまう恐れがあります。

転倒したら、転がってしまうかもしれません。
その時には無理に体の動きを止めようとするのではなく、自然の動きに身を任せるようにしましょう。
転倒をしたときにはなかなか冷静に判断することは難しいものですが、無理をせず体を丸めることを意識してみることが大切です。

早めに家を出るようにすることも大事

バイクの事故が起こりやすい時刻として、出勤時が挙げられます。
出勤をする時刻になると慌ててしまうので、ついバイクに乗っているときでもスピードを出そうとしてしまいます。

スピードを出して運転をすると、交通事故時に大きなけがをしてしまう恐れがあります。
このような状態を防ぐためには、安全運転を心がけることが大切です。

早めに家を出れば、スピードを出すことなく運転しようと思うことでしょう。
遅刻をしないために、できるだけ早めに家を出る習慣を身につけると安全運転に繋がります。

バイクは致死率が高いからこそ安全運転

バイクの致死率は高いので要注意

自動車に比べて体が保護されてない状態でドライブをするバイクは、交通事故に遭ってしまうと大きなけがを負ってしまう可能性があります。
そのため、日々のドライブでは安全運転を心がける必要があります。

2021年において、東京都内での交通事故による死者数は133人となっています。
このうち原動機付自転車を含め、乗車中の交通事故による死者数は35人でした。
これは全体の約26パーセントを占めており、全国平均である17パーセント程度よりもはるかに高くなっています。

バイクによる交通事故のうち、予想外に多くの方が亡くなっているのが事実です。
大きな事故によって命を失うことがないように、毎回バイクを乗るときに安全運転をしっかりと意識することが大切です。

通勤時の事故が半数

バイクによる交通事故は、いろんなときに起こるものです。
単に夜間の暗いときに事故が起こりやすいとは言えず、常に安全運転を心がける必要があります。

2021年では、通勤時にバイクによる死亡事故が多く起こっています。
事故のうち半数以上が通勤時に起こっており、早く出勤をしなければという焦りが事故を生んでいると思われます。

通勤時には焦りながらバイクを運転する方が多いため、お互いに焦らずに運転をすることが何よりも大切です。
また交通事故を未然に防ぐため、できるだけ早めに自宅を出ることが大切です。
余裕を持って自宅を出ることで、速度を抑えながらリラックスして運転することができるからです。

季節を問わず死亡事故が多い

2021年については、「2月」「4月」「7月」「12月」が特に死亡事故が多くなっています。
これらを見てみると、季節に関係なくどんな時期でも交通事故によって命を落とす方と言えるでしょう。

路面凍結によるスリップが起こりやすい冬場の時期だけではなく、暖かい7月であってもバイクによる死亡事故が起こります。
また年代別に注目してみると、50代が最も多くなっています。

認知症などの不安がない年代と言われている50代が最も多く、日頃から周囲に対して冷静な目で確認することが求められると言えます。
また、スピードを出さないようにしつつ運転をする必要があります。
ちなみに50代の次に死亡者数が多いのは、30代と60代です。

頭部の損傷が最も大きな死亡原因

バイクによる交通事故で命を落とすケースでは、頭部の損傷によるものが最も多くなっています。
脳を保護する頭部に強い衝撃を受けてしまうと、死亡事故につながりやすいことがわかります。
頭部以外では、胸部や腹部に対する衝撃が脂肪に繋がりやすいという結果になっています。

注意したい点として、2021年に発生したバイクによる死亡時のうち、約37パーセントが事故時にヘルメットが落ちていたという部分です。
事故によって亡くならないためには、ヘルメットの紐をしっかりと締めることが大切だと言えます。

首を守ってくれるネックブレース

首を保護する優れモノ

バイクで道路上を爽快な気分で走っていると、あまりスピードが出てないように思うかもしれません。
しかし転倒してしまうと、体に大きなダメージを与えてしまいます。
その時にネックブレース を着用すると、大切な首を守ることができます。

交通事故によって首にダメージが加わると、骨折をする可能性もあります。
首は非常に重要な部位なので、交通事故に備えて対策を打っておく必要があります。
ネックブレース があれば転倒時の首へのダメージを最小限に抑えることができます。

もしも転倒した場合には、ヘルメットがネックブレース に干渉して首にかかる負担が減ります。
もともとはオフロードバイクを運転するときに使用することを推奨されていたアイテムですが、現在では街中の運転時でも着用が推奨されています。

進化しつつあるネックブレース

ネックブレース にも歴史があり、以前に販売されていたタイプは使いづらさが大きな難点でした。
首を囲み、動かないように固定するタイプが一般的でした。

ドーナツとも呼ばれるタイプで、首が動きにくくなってストレスを感じていた方もいることでしょう。
しかし最近では首の動きを妨げず、体への負担を最小限に抑えたタイプも登場しています

使い勝手が良いタイプが登場したことによって、街乗りであってもネックブレース が推奨されるようになったと言えます。
使い勝手が良くなったネックブレース ではありますが、価格などの問題点も実際にはあります。
誰もが装着しないのは、高いなどの理由もあるようです。

価格の面でデメリットが大きい

首をケガしてしまうと、日常生活や仕事に大きな影響を与えてしまう恐れがあります。
首のケガを最小限に抑えるために、ネックブレース を使うことはとてもいい方法だと言えます。
しかしバイクファンの多くが着用しておらず、なかなか普及はスムーズに進んでいません。

理由はいくつか考えられますが、最も大きな問題点は価格だと言えます。
どのモデルであっても数千円どころではなく、数万円払う必要があります。

ネックブレース がなくてもバイクの運転自体には大きな支障をきたすことはないため、わざわざ数万円を払ってまでネックブレース を購入しようと思う方も少ないのではないでしょうか。
もっと価格が下がれば、普及も進んでいくのではないかと思います。

見た目の悪さも購入したくない理由

価格が高いという大きな問題点の他に、ネックブレース の普及が進まない理由として見た目の悪さも挙げられます。
ネックブレース はごつごつしており、装着すると不格好に見えてしまいます。
スタイリッシュな形とデザインの商品が発売されれば、購入したいと思うバイクファンも増えていくことでしょう。

また着用すると首が動かしにくくなるので、ストレスを感じながら運転をすることになってしまいます。
この点については、何度も使用することで徐々に慣れていくことでしょう。

事故で入院した場合に請求する慰謝料と損害金について

慰謝料とは何なのか、意外とわからないことは多い

一般的によく耳にする言葉で、「慰謝料」という言葉があります。
よく聞く言葉ではあるものの、どのようなものなのかしっかりと理解している人はあまりいません。
何となくこういうお金じゃないのということはわかる人はいても、きちんと理解している人は少ないのです。

ただ、バイク生活を充実させる上で、慰謝料について知識を持っておくことはとても大切です。
慰謝料はバイクの事故に関する費用として発生するもので、事故は「自分は大丈夫」と思っていてもふとしたときに起きてしまうものだからです。
そのため、前もってきちんと知識を準備しておくことで、慌てずに対応することができます。

慰謝料とは、簡単に説明するとバイクで事故を起こしてしまった場合に請求するお金です。
自分に過失の無い事故であれば受け取る側になりますが、事故の状況によっては自分が支払う場合もあります。
このとき手元に資金がないと、慰謝料を払えず苦労してしまうことがあります。
比較的支払いやすい金額であれば問題ありませんが、場合によっては非常に高額になってしまい、自分だけでは支払い切れないほどの金額になることもあります。

慰謝料について勉強したからといって、すぐにバイクライフがとても楽しくなるわけではありません。
実際は、知識をつけてもそれほど変わらない生活の場合がほとんどです。
ただ、慰謝料についての知識は保険のようなものであり、万が一に備えるためのものです。
これを知っておくかどうかではいざというときに大きな差があるため、勉強しておくほうがおすすめです。

ライダーによっては、勉強が苦手で慰謝料など法律関連の用語についても「自分は関係ない」と考えて避けてしまうことがあります。
しかしこれは、とてももったいないことです。
慰謝料についてはきちんと学べば誰でも理解できるため、自分だけでなく周りの仲間にも教えてあげると良いでしょう。

損害金についても、合わせて理解しておく

慰謝料に関係することが多いお金として、損害金というものがあります。
損害金は、バイク事故の被害者が事故を起こした人に対して請求するお金のことです。

慰謝料は損害金の一部と考えることができ、区別しておくことが大切です。
人によっては慰謝料等損害金を混同してしまうことがありますが、このようにはっきりと違うため、理解しておきましょう。

示談交渉で金額が決まる

損害金や慰謝料の金額がどれぐらいになるかは、基本的に示談交渉という交渉で決まります。
これは保険会社が行ってくれることがあるため、加入しているバイク保険の保険会社に確認をしておくと良いでしょう。
以上のように、慰謝料や損害金についてはしっかりと知識をつけておくことが大切です。

バイク事故に多い右直事故

右直事故とはどのような事故なのか

バイクに乗っているとときどき起こる事故として、右直事故という事故があります。
これはあまり聞いたことがないかもしれませんが、右折する車と直進する車が衝突して起きる事故です。

バイクに乗っているときは基本的に左側走行をしますが、このとき前方から車が右折して曲がってくることがあります。
きちんと注意して走行していれば事故を防ぐことができますが、場合よっては視界が悪くなってしまうこともあり、事故が起きやすい状況といえます。

右直事故はライダーにとって注意しておくべき事故であり、前もって知識を持っておく必要があります。
運転技術やメンテナンスについての知識を持っていても、事故についての知識をあまり持っていないライダーはよくいます。
万が一のために準備しておくことは大切なため、ここで右直事故についてしっかりと理解しておきましょう。

安全確認を怠ってしまうのが主な原因

右直事故は前述したように、きちんと前方を確認していれば防ぐことができます。
ただバイクに乗って走行すると前傾姿勢になりやすく、視界も必然的に少し下向きになってしまうことがよくあります。

またバイクに乗っていると風が強いこともあり、これも視界を遮られてしまう原因です。
風が強いと前を見るのが難しくなってしまい、つい少し下向き加減になりやすいです。
これによって前方の視界不良になりやすく、右直事故につながってしまいます。

そのためバイクで走行するときには、こうしたことが起こりやすいことを意識して、なるべく前を見るようにして走行するようにしましょう。
また、特に交差点などは前方をしっかりと確認するように気をつけて、右折する車などが来ないかを確認しましょう。
こうして意識するだけでも、事故のリスクを大きく下げることができます。
気をつけないと簡単に事故が起こりやすくなってしまうため、十分に気をつけましょう。

右直事故の過失割合も理解しておく

右直事故を起こしてしまった場合、当事者となるライダーに過失が生じることになります。
事故起こしたときには過失割合というものがあり、事故を起こした側と起こされた側がそれぞれどれぐらいの責任があるかが変わります。
一般的な右直事故では、30:70や50:50の場合が多いです。
これぐらいの過失割合であることを覚えておくと良いでしょう。

ただし事故の状況によっては、上記の過失割合が大きく変わることもあります。
内容によっては0:100と言う過失割合の場合もあるため、上の数字はあくまでも参考と考えてください。

以上のように、右直事故は気をつけておくべきポイントがたくさんあります。
ぜひ押さえておきましょう。