バイク事故に多い右直事故

右直事故とはどのような事故なのか

バイクに乗っているとときどき起こる事故として、右直事故という事故があります。
これはあまり聞いたことがないかもしれませんが、右折する車と直進する車が衝突して起きる事故です。

バイクに乗っているときは基本的に左側走行をしますが、このとき前方から車が右折して曲がってくることがあります。
きちんと注意して走行していれば事故を防ぐことができますが、場合よっては視界が悪くなってしまうこともあり、事故が起きやすい状況といえます。

右直事故はライダーにとって注意しておくべき事故であり、前もって知識を持っておく必要があります。
運転技術やメンテナンスについての知識を持っていても、事故についての知識をあまり持っていないライダーはよくいます。
万が一のために準備しておくことは大切なため、ここで右直事故についてしっかりと理解しておきましょう。

安全確認を怠ってしまうのが主な原因

右直事故は前述したように、きちんと前方を確認していれば防ぐことができます。
ただバイクに乗って走行すると前傾姿勢になりやすく、視界も必然的に少し下向きになってしまうことがよくあります。

またバイクに乗っていると風が強いこともあり、これも視界を遮られてしまう原因です。
風が強いと前を見るのが難しくなってしまい、つい少し下向き加減になりやすいです。
これによって前方の視界不良になりやすく、右直事故につながってしまいます。

そのためバイクで走行するときには、こうしたことが起こりやすいことを意識して、なるべく前を見るようにして走行するようにしましょう。
また、特に交差点などは前方をしっかりと確認するように気をつけて、右折する車などが来ないかを確認しましょう。
こうして意識するだけでも、事故のリスクを大きく下げることができます。
気をつけないと簡単に事故が起こりやすくなってしまうため、十分に気をつけましょう。

右直事故の過失割合も理解しておく

右直事故を起こしてしまった場合、当事者となるライダーに過失が生じることになります。
事故起こしたときには過失割合というものがあり、事故を起こした側と起こされた側がそれぞれどれぐらいの責任があるかが変わります。
一般的な右直事故では、30:70や50:50の場合が多いです。
これぐらいの過失割合であることを覚えておくと良いでしょう。

ただし事故の状況によっては、上記の過失割合が大きく変わることもあります。
内容によっては0:100と言う過失割合の場合もあるため、上の数字はあくまでも参考と考えてください。

以上のように、右直事故は気をつけておくべきポイントがたくさんあります。
ぜひ押さえておきましょう。

正しい急ブレーキのかけ方

急ブレーキにも正しい方法がある

バイクで走行しているときにアクセルとブレーキを使い分けることは大切ですが、ときには急ブレーキが必要な場合もあります。
例えば車が急に飛び出してきたときやカーブを曲がり切ったところに車の渋滞ができていたりすると、ブレーキを強くかけないといけません。

急ブレーキは文字通り慌ててかけることが多いためつい雑に減速してしまいがちですが、正しい方法があるため理解しておくことが大切です。

急ブレーキ時には、体勢を安定させることが大切

ブレーキを突然かけると、バイクの車体も傾きやすくなります。
晴れの日はまだ良いですが、雨の日に大きく速度を落とすとスリップの原因になってしまうことがあります。
そのため、なるべく大勢を安定させてバランスを保つことが大切です。

ブレーキを強くかけるときは、「ニーグリップ」という姿勢が効果的です。
ニーグリップでは下半身を安定させることができるため、車体も傾きすぎることがなくなります。
その結果、転倒を防ぐことができます。

バイクの事故は転倒によって引き起こされることが多く、後ろの車が続いて衝突することで更なるトラブルに繋がる可能性もあります。
そのためニーグリップをできるようにしておくことは、安全な走行をする上で非常に大切なことと言えます。

この姿勢をとるための手順は、まずバイクのタンクを太ももと膝を使って挟みます。
このとき、股にしっかりと力を入れるようにして、タンクを下半身でぎゅっと締め付けましょう。
これによって下半身が安定するようになり、ブレにくくなります。

こうすると急ブレーキをかけても体が大きく振れることがなく、車体が安定しやすくなります。

また、このとき下半身だけでなく、上半身もしっかり使うとさらに効果的です。
腹筋と背筋を使い、あまり前傾姿勢にならないように気をつけます。
必要以上に前かがみになってしまうと自分の体が前に振り出されてしまう可能性もあるため、なるべく重心を後ろに保つほうが良いのです。

さらに指のかけ方にも注意しましょう。
ブレーキレバーを握るときに指をしっかりかけることで、急ブレーキをかけてもハンドルに力を入れやすくなります。
以上の点に気をつけることで、突然のブレーキでも動じることなく対処できるはずです。

バイク用のブレーキシステムとは

急ブレーキ時の安全性を高める機能として、最近のバイクはABSが搭載されています。
ABSは「アンチロックブレーキシステム」の略で、車では一般的になっています。

これによって強く減速したときでもタイヤのロックを防ぐことができるため、理解しておきましょう。
もし古いバイクでABSが搭載されていない場合、買い替えを検討するのもひとつの方法です。

林道走行前に覚えておきたいポイント

林道の特徴を把握する

林道をバイクで上手く走るためには、林道の特徴を把握する必要があります。
林道とはその名の通り、林に囲まれた道のことを指します。

一般的な道は視界が開けており、遠くまで見通しながら走行することができます。
例えば前方に急カーブがあれば、早めにブレーキをかけて減速すればスムーズに曲がることができます。
また、前のほうで渋滞が発生していれば、その様子を見ながら走ることができます。
これはつまり、「運転の判断がしやすい」ということです。

これに対して林道では、木々が視界を遮るため通常の道よりも運転の判断がしにくくなります。
ときには急にカーブや対向車が現れることもあり、こうしたときに素早く対応する必要があるのです。

林道でのんびり走っていると、場合によっては事故につながってしまうことがあります。
林道の周辺にはお店や民家が少ないため、もしトラブルが起きてしまうと対応が大変です。

このように林道はあまり運転に慣れていないライダーには特に気をつけるべき道であり、その特徴と走り方をしっかりと把握しておくことが大切なのです。
何事も準備は重要ですが、それはバイクでのツーリングにおける林道にも当てはまると言えます。

林道を走るときのポイント

林道を走るときに必ず押さえておくべきポイントとして、「スピードを出しすぎない」ということが挙げられます。
林道はストレートな直線が続くことはあまりなく、カーブや坂道が連続していることがよくあります。
カーブが続くときにスピードを出していると、曲がりきれずにガードレールなどに衝突してしまう可能性があります。
場所によってはガードレールが設置されていないこともあり、崖から落ちてしまうと命の危険すらあります。

また、下り坂はついスピードを上げて走りたくなりますが、反対に上ってくる車やバイクもいるはずです。
林道を走る人は少ないですが、だからこそ急に車などが対向車線に突然来ると驚いて対応できないことがあるのです。

目安としては、いつでもカーブを無理なく走れるスピードを保ちましょう。
これくらいの速度で常に走れば、林道でも問題なく走り抜けることができます。

前もってガソリンを入れておく

林道を走るときには、ガソリンの残量にも注意しましょう。
林道に入るとしばらく1本道が続くことが多く、ガソリンスタンドがなかなか見つからないことも多いです。
もしガソリン残量が少ない状態で走ると、途中でガス欠になる可能性があります。

林道の途中でガソリン残量がゼロになると、場所によっては電話が通じないこともあり、とても危険です。
できれば林道の手前でガソリンを給油して、満タンにした状態で走りましょう。
以上の点を守れば、林道も恐れずに走ることができるはずです。

タイヤがパンクした時の対処法

パンクしたら、まずは路肩へ移動する

バイクに乗っていると、タイヤがパンクしてしまうことがあります。
このときにまずするべきことは、「バイクを路肩へ移動させる」ということです。

そのままの場所で停車したままにすると、後続車に迷惑をかけてしまうことになります。
車線が1本しかない場合は他の車が前に進めず、クラクションを鳴らす人もいるはずです。
また、2車線や3車線であっても1車線を塞いでしまうことには変わりなく、自分が大きな障害となってしまいます。

そのため路肩へ素早く移動する必要がありますが、このときには道路の交通状況をしっかり確認する必要があります。
他の車はあなたを待ってくれるかもしれませんが、人によっては気にせず走り続けることがあります。
このとき不用意に移動しようとすると更なる事故につながる可能性もあり、最悪の場合はあなたに命の危険がある場合もあります。

そのため慌てずに必ず周囲を確認して、車通りがないタイミングを狙って移動しましょう。

パンクの原因が何なのかを突き止める

路肩へ移動したら次にやるべきことは、「パンクの原因が何なのかを調べること」です。
パンクは何もしないのに起こることはなく、必ず原因があります。
道路に何か針や尖ったような物があったのか、タイヤの空気圧が下がっていたのか、タイヤが劣化していたのかなど、思い当たることを考えてみてください。

タイヤに問題がなさそうなら、走行していた道路に落ちていた物がタイヤに刺さってしまった可能性があります。
もし確認したり考えたりしても分からない場合は、ガソリンスタンドなどで相談しましょう。

また、もしタイヤにガラスなどが刺さってしまっている場合、それは無理に抜こうとせず、そのままにしておく方が良いことが多いです。
つい抜いてしまいたくなりますが、これは穴を余計に広げるなどしてさらに状況を悪化させてしまう可能性があるため、おすすめしません。

ガソリンスタンドなどで相談する際に必要な情報となりますから、タイヤの種類も把握しておくと良いでしょう。

タイヤがパンクしたときの対処法は、ロードサービスを利用する

タイヤがパンクしてしまった場合、近くにガソリンスタンドがあればそこに行くと良いですが、もし見当たらない場合はロードサービスに電話をしましょう。
バイクを購入するときには保険に加入することが多く、バイク保険にはロードサービスが付帯しています。
電話をするとレッカー車などを手配してくれて、もし帰れない場合はホテルの宿泊費や交通費を負担してくれることもあります。

ロードサービスは普段はあまり使う機会がないため、内容を忘れてしまいがちです。
もしものときに備えて、保険の内容やロードサービスがどのようなことに対応してくれるのかを確認しておくのをおすすめします。

押し歩きのコツと注意点

押し歩きとは、バイクを押して歩くこと

バイクは基本的に乗って走るものですが、場合によっては押して歩く必要があることもあります。
ガソリンが切れてしまったり、バッテリーが上がってしまってエンジンがかからなくなってしまったりした場合、近くのバイクショップやガソリンスタンドまで押していくことがあります。
バイクを押して進めることを「押し歩き」と呼び、どのようなコツがあるかを知っておくことは大切です。

トラブルはいつ起きるか分からず、場合によってはかなり長い距離を押し歩きする必要があることもあります。
こうしたときに正しい方法を知らないと、体力ばかり消耗してバイクがあまり進まないこともあります。

玄人のライダーはこうしたトラブルの対処法も熟知していますが、初心者のライダーはあまり知らないことが多いです。
しかし故障などが起きてからでは遅いため、前もって学んでおきましょう。

押し歩きをするときのコツ

押し歩きをするときのコツは、「手で押すのではなく、脚を使う」ということです。
体力を大きく消耗してしまう押し方は、手を体から遠ざけるようにして押す方法です。
これでは腕が疲れやすく、長距離や長い時間を押しているとかなり大変です。

こうした事態を避けるには、手はバイクを支えるだけにして、歩くことで進むようにすることが大切です。
そのためには、まず体とバイクをなるべく近づけることが大切です。
これによって体を使ってバイクを押しやすくなり、手に無駄な力を入れる必要がなくなります。

これまで疲れてバイクを押し進めることができなくなることがあった場合、まずは自分とバイクの距離を見直してみてください。
遠いと感じるようなら、これからはなるべく密着するような状態で押すようにしましょう。

次に、バイクの車体はなるべく地面に垂直になるように立てることが大切です。
これによってバイクの重量が体にかからず、負担が軽くなります。
バイクのバランスを上手く保つと、手を添えるだけで良くなります。
あとはバイクを支えながら歩けば、比較的楽に押し歩きができるはずです。

坂道での押し歩きは注意が必要

押し歩きは上のようにコツがあり、きちんと押さえることで上手く進めることができます。
ただ、坂道を押し歩きするときは注意が必要です。
上り坂ではどうしてもバイクの重量が自分にのしかかりやすく、下り坂では逆にバイクがどんどん下ってしまいやすいです。
そのため体を使ってバイクを支えながら、なるべくゆっくり進みましょう。
また、できれば坂道をなるべく通らずに進むほうが、初心者は楽なはずです。

以上のように押し歩きはライダーにとって必要な技術のため、運転の仕方と合わせて理解しておきましょう。

ファミリーバイク特約とは

家族もバイクに乗るなら便利な保険

バイクは体が外気にさらされた状態で走るため、車などに衝突してしまうと非常に危険です。
また、自分の運転ミスが原因で、思わぬ事故につながってしまうこともあります。
このようにバイクに乗って走っていると、ときには危険な事故やトラブルが起きてしまうことは珍しくありません。
こうしたときに保険に加入しておくと、被害によって生じた損害金を保険会社に補償してもらうことができます。

バイクの保険には2種類あり、必ず入る必要がある「自賠責保険」と、それぞれの人が必要に応じて加入する「任意保険」があります。
ファミリーバイク特約は後者の任意保険で、特に家族でバイクに乗る場合に便利な保険です。

特約の補償とメリット

ファミリーバイク特約に加入すると、自分だけでなく家族が巻き込まれたバイクのトラブルでも補償が効くメリットがあります。
女性がバイクに乗る場合、男性よりも体が小柄な人が多いため、事故を起こすと大きな被害に発展してしまうことがあります。
こうしたときに自賠責保険だけだと補償の範囲が狭く、大きな金額を自身で払う必要が生じてしまうこともあります。
しかし家族の誰かがファミリーバイク特約に加入しておけば、家族の分も保険金が出るため非常に安心です。

また、この特約では同居している他の家族の分までカバーしてもらえます。
バイクは1人で楽しむこともできますが、誰かと一緒に乗るとさらにその楽しさは増します。

ときには家族の誰かにバイクを貸すこともあるかもしれません。
その際に事故を起こしてしまった場合でも、自分が乗っていなくても家族なら補償してもらえます。

同居している家族でないと、補償の対象にならない

ファミリーバイク特約の注意点には、「同居しているかどうか」ということが挙げられます。
自分が特約へ加入していて子供がバイクに乗る場合、同じ住所に住んでいなければ保険は適用されません。
子供が別の場所に住んでいて自分のバイクで事故を起こした場合、そのときの補償はしてもらえないのです。

これは意外と見落としがちなポイントで、「家族なら一緒に住んでいなくても大丈夫だろう」と考えてしまうケースも珍しくありません。
実際はそうじゃないので、よく覚えておきましょう。

ファミリーバイク特約に加入するときの注意点としてもうひとつ、「料金を確認する」ということも大切です。
毎月いくらかかるのかを知らずに特約へ加入してしまうと、思わぬ料金がかかることもあります。

最近はリーズナブルで内容も充実している保険がたくさん登場しているため、「加入したものの、より安価で内容も良いものを見つけた」という失敗もあり得ます。
予算を決めて、自分に補償内容が合うかをチェックしましょう。

フェリーを利用する際のポイント

バイクでフェリーに乗るときは、通常と異なる

遠方へのツーリングを考えている人の中には、飛行機やフェリーで移動してからバイクに乗ることを考えている人も少なくないでしょう。
バイクに乗っていると気をつけるべき点が変わるため、きちんとポイントを理解しておく必要があります。
今回はフェリーで移動を考えているときに気を付けないといけないことについて解説していきます。

まず、フェリーに乗るときに重要な点として「早めに予約する」ということが挙げられます。
バイクを乗せられるフェリーは多いものの、当然ですがスペースには限りがあります。
場合によってはスペースが一杯で乗せられないことがあるため、前もって予約しておきましょう。

特に観光シーズンなどで忙しい時期などは、このせいで乗りたい船に乗れない場合があります。
予定が決まった時点で早めに予約しておくと、確実にバイクのスペースを確保することができるでしょう。

出港時間の間際に向かわないようにする

フェリーは飛行機などと同じく時間になると出港する乗り物で、人によっては「港で待つのは面倒だから、なるべく出港時間ぎりぎりの時間に行こう」と考えることもあるかもしれません。
ですが、これはやめておくべきです。

港へ行けばすぐにフェリーへ乗ることができるわけではなく、乗り場では出港手続きが必要となります。
バイクもフェリーに乗せる場合は通常とは異なる手続きも必要なため、場合によっては時間がかかることがあります。
すると、時間が過ぎてしまい予定していたフェリーに乗れない可能性があるため、必ず時間に余裕をもって向かうようにしましょう。

目安としては、出港時間の2時間前くらいに港へ到着しておくのがベストです。
これくらい時間を見て港へ着いておくと、慌てずに出港手続きをすることができます。
また、トラブルなどでもし時間が余計にかかったとしても、対処する時間を十分に確保できるはずです。
2時間前が難しい場合でも、1時間前くらいには到着するよう心がけましょう。

いずれにしても出港時間間際に行くのは危険なため、時間を気にしながら走行する必要があります。
他の人と一緒に行く場合、お互いに出港時間と到着予定時間を共有しておくことも大切です。

スロープは徐行するように気をつける

フェリーへ乗船するときには、スロープを通る必要があります。
このときにバイクのスピードを出すと、とても危険です。
転倒などをしてしまうとさらなる事故につながる可能性もあるため、なるべく徐行するように気をつけましょう。

フェリーにはたくさんの人が乗っており、場合によっては無関係の人が大きな被害を受けてしまうこともあります。
バイクを安全に楽しむために、必要な場所ではスピードを抑えましょう。
以上がフェリーに乗る際の注意点ですから、ぜひ注意して船旅も楽しんでください。

台風前にやっておくべき強風対策

台風が来る前に、バイクカバーは外しておく

バイクは屋外に停めておく人が多いと思いますが、その際に注意したいのが「台風対策」です。
台風が来るとバイクは強風と強い雨にさらされることになりますから、準備をしていないと大きなトラブルになる可能性があります。
そのため、ポイントを押さえて必要なことをしておかなければいけません。

まずできることとして、「バイクカバーを外す」ということが挙げられます。
バイクカバーは雨や風などから車体を守ることができ、「台風のときはより強く雨や風が打ち付けるから、被せたままのほうが良いのではないか」と思う人もいるかもしれません。
しかしカバーは風であおられることによって飛んでいってしまうことがあり、他の家にぶつかってしまったり電線などに絡まったりなど大きなトラブルに繋がる可能性があります。

しっかりと被せているつもりでも意外と飛んでいってしまうことは珍しくないため、外しておく方が無難と言えます。

センタースタンドで停車せず、サイドスタンドを使う

バイクの停め方には2種類あり、センタースタンドとサイドスタンドがあります。
どちらもバイクを停める方法として役立ちますが、台風のときにはサイドスタンドを使うべきです。
その理由は、センタースタンドだと転倒の危険性があるためです。

センタースタンドは左右のバランスが取れた状態でバイクを立てることができますから、一見するとバランスが良さそうに思えます。
ただ、この状態で風が強く吹くと、すぐにどちらかの方向へ転倒してしまうのです。

一方サイドスタンドなら片側に重量がかかった状態になっているため、強風が吹いても倒れてしまう可能性は減らすことができます。
台風の風は強いとはいえ、バイクを起き上がらせるほどの強さはありません。
また、傾いている方向に風が吹いたとしても、それ以上の角度に倒すこともできないことがほとんどです。
以上の理由から、必ずバイクはサイドスタンドで停車させておきましょう。

ギアは1速に入れておき、柱や壁などに固定させておく

台風の前には、ギアを1速に入れておきましょう。
ニュートラルの状態では、バイクを軽く押すだけでも動いてしまいます。
これに対して1速に入っていれば風で動くことはなくなるため、より安全になります。

また、バイクができるだけ転倒などをしないよう、柱や壁に固定させておくことも大切です。
サイドスタンドを入れて1速に入れても、万が一ということはあるため、なるべく確実にバイクが動かないようにしておくことは大切です。

台風は人にとても怖い災害ですから、バイクにとっても大きな被害があることも考慮しておく必要があります。
ここで紹介したポイントをしっかりと押さえて、強風や雨からバイクを守りましょう。

バッテリーの種類の基礎知識

バイクのバッテリーには種類がある

バイクにはライトなどをつけるためにの電気系統があり、バッテリーで動いています。
バイクのバッテリーは知らない人もいますが、いくつか種類がありどのようなものがあるかを理解しておくことが乗る上で大切です。

バイク用のバッテリーとしては大きく、「鉛のバッテリー」と「リチウムイオンバッテリー」に分類されます。
また、鉛タイプのバッテリーはさらに分けられており、「MF型」という種類と「開放型」というものがあります。

各バッテリーの種類の特徴

鉛の開放型バッテリーは本体が白くて半透明な容器になっており、液の残量が確認しやすくなっています。
バイクは走行しているとバッテリーを消耗することになりますが、定期的に点検をして残量をチェックしておくことが大切です。

ツーリングなどの途中にバッテリーが切れてしまうと、立ち往生することになってしまい旅が楽しくなくなってしまいます。
その点、このバッテリーならひと目で残りがどれくらいかを確認できるため便利です。

次に鉛のMF型バッテリーですが、このMFとは「メンテナンスフリー」の略です。
この名前を聞くと「メンテナンスをしなくていいのだ」と思うかもしれませんが、実際はやるべきことがあるので注意しましょう。
このバッテリーで必要なメンテナンスは、電圧の確認です。

バッテリーは、使っていると電圧に変化が生じます。
普段の数値から大きく変化すると故障に繋がってしまうため、電圧はときどきで良いのでチェックしておく必要があります。
また、こちらのバッテリーは黒い色の本体になっていることが多いのも特徴です。

リチウムイオンバッテリーはスマートフォンなどにも使われている電池で、最近はバイクにも使われるようになっています。
このバッテリーには「自然放電をあまりしない」という特徴があり、長持ちしやすいというメリットを持っています。

ただし充電をするときには専用のものを使う必要があるため、その点で注意が必要です。
特に昔ながらのバイクが好きなライダーは扱いに戸惑うこともあるため、点検やメンテンナンスのときにはお店などに確認しましょう。

型番の読み方と注意点

バイク用のバッテリーは、「型番が読みにくい」ということがよく言われています。
ここでは一般的な標準形のバッテリーの読み方を解説します。
標準形バッテリーの型番は左から電圧、バッテリーの形状、電槽の種類、ガス排気口の位置、端子の区分を表しています。

また、注意するべき点として、バッテリーの載せ替えは禁止となっています。
人によってはバッテリーを載せ替えようとする人がいますが、これはしてはいけないことになっているため、不用意に行わないように気をつけましょう。

以上を理解しておくと、バイクの点検などをするときに役立ちます。
バイクはメンテナンスも非常に大切です。

バイク用のETCについて

バイク用のETCも最近は普及している

バイク用のETCについて述べる前に、まずはETCについて解説します。
ETCが普及する前は、高速道路の料金所で一旦停止して、係員に料金を支払うのが一般的でした。
しかしETCが広まることによって料金ゲートを通過するだけで機器が感知し、登録しているクレジットカードなどに料金が請求されるようになったため現金を出す必要がなくなりました。

これは非常に画期的なことであり、ETCは爆発的に普及しました。
また、当時は格安で車載器を取り付けることができたことも、一気に広まった要因と考えられています。

このように自動車業界に大きな影響をもたらしたETCですが、車への搭載は一般的になっていてもバイクへの搭載はまだあまり一般的ではありません。
しかし現在では遠くへツーリングする人が増えた影響などで少しずつ広まりを見せており、バイクもより便利に乗ることができるようになっています。

まだ搭載していないという人でも、ツーリングで高速道路をよく利用する場合はETCを取り付けるのもいいかもしれません。
バイクライフやツーリングがさらに便利で楽しいものになるはずです。

バイク用のETCを設置する場所

車のETC車載器はさまざまな場所に取り付けることができますが、バイクは設置できる場所が限られています。
バイク用の車載器は大きく2つの種類があり、本体とETCのアンテナが一体になっているタイプと、本体とアンテナがそれぞれに分かれているタイプがあります。

一体型タイプの車載器は、バイクのハンドル部分に取り付けます。
これに対して分かれているタイプのものは2か所に設置する必要があり、ハンドルのところにはアンテナを取り付け本体はシートの下にあるスペースなどを利用して取り付けるのが一般的です。

このようにそれぞれのタイプで設置方法が違い、価格も違います。
特に価格は商品によって差があることも多いため、必ず予算や欲しい機能を決めてから検討するようにしましょう。

ETC搭載のバイクでレーンを通過する際の注意点

人によってはETCレーンを通過するときのことを通貨時ということもありますが、ここでは多くの人が用いている通過時という表現を使います。
レーンを通るとき、バイクの速度は時速20km以下に落とす必要があります。
速度を落とさないまま通ろうとすると、バーが開かず衝突の原因になってしまうからです。

また、ETC車載器を使って高速道路に入るときには必ず、車載器にETCカードが挿入されているかどうかを確認する必要があります。
もし入っていないと、レーンを通過するときにエラーになり、スムーズに通れることがメリットのETCが役割を果たさないことになってしまいます。

できればツーリングなどへ出かける前に、カードが入っているかをチェックしましょう。