レンタルバイクでも楽しめる「しまなみ海道」

広島と愛媛を結ぶツーリングに最適な道路

しまなみ海道は、ツーリングを楽しむライダーにとっては人気のスポットです。
広島県の尾道という場所と愛媛県の今治という場所を結んでいる道路で、全長は約60キロにも及びます。
バイクでツーリングするライダーも多いですが、自転車で走る人もとても多く、毎年たくさんの人が走りを楽しみにしています。

しまなみ海道は、中国四国を代表するツーリングスポットと言って良いでしょう。
これからどこかへ出かけようと考えている場合は、ぜひ参考にしてほしいと思います。

絶景を楽しめるのが最大の魅力

しまなみ海道をツーリングで走る際の最大の魅力は、やはり周りに広がる絶景です。
瀬戸内海の島々を走りながら見ることができるその風景は、都市部では楽しめないものとなっています。
もちろん都市部を走るのはまた違った魅力がありますが、しまなみ海道で楽しめる風景はまさにオンリーワンといえるものとなっています。

しまなみ海道は全長50キロほどあるため、ゆったりとツーリングを楽しむことができるのも魅力です。
すぐに終わってしまう短い道路だとあまり風景を楽しむことができませんが、しまなみ海道なら存分に周りの景色を見ながら走ることができます。

レンタルバイクでも、しまなみ海道は楽しめる

しまなみ海道の楽しみ方として、レンタルバイクを利用するのもオススメです。
しまなみ海道はやはりツーリングを楽しむ人が多いため、レンタルバイクのサービスを提供しているお店も多いです。
こうしたお店でバイクを借りれば、自分の愛車でわざわざしまなみ海道まで出かけて走る必要がなくなります。

例えば東京に住んでいる場合、広島や愛媛までバイクで向かうのはとても大変です。
それだけで体力を大きく消耗してしまい、ツーリングを存分に楽しめない可能性もあります。
ですがレンタルバイクを利用すれば、現地までは電車などで向かうことができます。
そうすれば体力を温存することができ、現地でバイクを乗り始めることでしっかりとツーリングを満喫することができます。

バイクのレンタルサービスはもちろん費用がかかるため、予算を考えておきましょう。
自分の旅行プランでどれぐらいの金額になるかは、レンタルサービスのスタッフに相談すると良いです。

しまなみ海道は原付などで走ることもできるため、バイクにあまり乗り慣れてないライダーにとっても向いています。
原付ならスピードを落として走ることもできるため、よりじっくりと素晴らしい景色を楽しむにも適しています。

このようにしまなみ海道は、数多くの魅力を秘めたツーリングスポットです。
連泊して周りの島々を1つずつ回るのも良いですし、ツーリングに重点を置いて楽しむのも良いでしょう。
こうした豊富な楽しみ方ができることから、多くのライダーに人気となっているのです。

夜景を楽しむ「レインボーブリッジ」

東京を代表するツーリングスポット

東京は都市部であり、バイクでツーリングするには不向きな場所に思えるかもしれません。
しかし実際にはツーリングに適したスポットもあるので、関東エリアに住んでいるなら出かけてみるのもオススメです。
東京の中でも特に人気のツーリングスポットが、レインボーブリッジです。

レインボーブリッジは東京の芝浦とお台場を結んでいる橋であり、多くの人が通行に使う大きな橋です。
テレビなどでもよく紹介されており、観光やデートスポットとしてもとても人気が高く、多くの人が訪れています。
バイクで出かけるにも適しており、1人で出かけるのも良いですし、バイク仲間と一緒に走るのも良いでしょう。
幅広い楽しみ方が出来るのも、レインボーブリッジの魅力といえます。

レインボーブリッジが特にオススメな理由

レインボーブリッジがなぜ特にオススメかというと、夜景が綺麗なためです。
東京はビルが多く、夜景が綺麗な場所がたくさんあります。
ただレインボーブリッジは水辺とともに夜景を楽しむことができ、こうした風景が広がるスポットはあまり多くありません。

また、レインボーブリッジはいつも混雑していると思っている人が多いですが、実際は空いている時間帯もあります。
特に平日の夜20時以降は比較的空いているため、バイクで走るのにも適しています。
森に広がる見事な夜景を見ながらバイクで走っていると、とても気持ち良いはずです。

レインボーブリッジは車でドライブする人も多いですが、バイクで走ってみるとまた違った魅力があります。
橋を渡るときにバイクで風を感じながら走ると、何ともいえない幸せな気持ちになるはずです。

スカイツリーが見えるのも魅力の1つ

レインボーブリッジはそれ自体が魅力的ですが、近くから東京スカイツリーが見えるのも魅力です。
東京スカイツリーも関東エリアでは高い人気を誇るスポットで、昼間も人気ですが夜のライトアップされた様子も綺麗です。
レインボーブリッジを走っていると東京スカイツリーも併せて見ることができるため、こちらもぜひ眺めてみてください。

バイクに乗りながらレインボーブリッジを渡る際は、少しスピードを落として走行すると良いでしょう。
スピードを出して走ってしまうと、すぐに夜景を楽しめる時間が終わってしまいます。
もちろん走りを楽しみたいのであれば良いですが、そうでないのであればゆっくりと風を感じながら走ってみてください。

このようにレインボーブリッジは、ツーリングスポットとしてとてもオススメです。
東京都内に住んでいるのであれば仕事終わりに行ってみるのも良いですし、ちょっとした空き時間で走ってみるのも良いでしょう。
さまざまな楽しみ方で、ぜひいつもと違った夜の東京を見てみてください。

知床の雄大な自然を体感する「知床横断道路」

ライダー憧れの地、北海道でツーリングを楽しむ

北海道はライダーにとって憧れとも言える場所で、広大な自然が広がる道路はツーリングに最適です。
数多くのスポットがありますが、知床横断道路はその中でも多くのライダーが訪れる道路です。

知床横断道路は全長約24kmの道路で、オホーツク海方面から向かうと羅臼岳まで続いています。
国道334号線、もしくは国道335号線を通って向かいましょう。
標高は高いところで1650mほどあり、気温が低い北海道の中でもさらに冷え込みやすくなっています。
アクセスするのは時間と労力がかかるものの、そこで見られる景色は唯一無二の魅力があります。
長期休暇などを利用して、出かけてみるのはおすすめです。

注意すべき点が多いため、事前に確認を

知床横断道路は走ると爽快な気分を感じることができますが、注意すべき点がたくさんあります。
まずは走行できる時期を確認しましょう。
11月から4月は閉鎖されているため、通行できません。
冬から春の時期は雪が残っており路面の凍結が生じることもあるため、安全のために閉鎖されています。
5~8月は初夏や夏場で緑を楽しむことができ、9~10月の秋にかけてのツーリングでは見事な紅葉を楽しめます。

次に気をつけたいのが動物です。
知床半島にはたくさんの動物が住み着いており、オオワシやエゾシカ、さらにはヒグマなどがいることもあります。
バイクで走っているときに追いかけられることは少ないですが、万が一ということもあります。
注意しながら走行しましょう。

3つ目に気をつけるべきなのは、「服装」です。
知床横断道路は5月からは走行可能となりますが、初夏の時期はまだ寒さが残ります。
また、10月も閉鎖はされていないものの、同じく寒くなり始める時期です。
そのためこれらの時期に向かうときは、必ず防寒対策をしっかりしてから向かいましょう。
寒さは少しずつ体力を奪うため、上着などで服装を調節できるようにしておくと良いでしょう。

北海道ならではのビッグスケールを満喫しよう

知床横断道路から見渡せる風景は、やはり北海道ならではと言えます。
スケールの大きな大自然が広がっており、空気も澄んでいるため、都市部とは全く異なる雰囲気を楽しむことができます。
また、標高が高い地点からはオホーツク海を上から見下ろすこともでき、非常に綺麗です。

知床横断道路は根室海峡方面からも向かうことができますが、オホーツク海側とは自然の表情がかなり違います。
こうした印象の差を楽しむのも、この道路ならではの魅力と言えます。
道はしっかり整備されていて走りやすく、どこまでも伸びていくような道をゆったりとツーリングすることができます。
大型バイクなどでの旅も、知床横断道路にはベストマッチです。

名峰ランキング上位の大山の中腹を周遊する「大山環状道路」

ダイナミックな山脈を眺めながら走れる道路

大山環状道路は鳥取県にあるツーリングスポットで、大山という雄大な山々の中腹を走ることができる道です。
その豊かな緑を見に鳥取県周辺に住むライダーだけでなく、全国から多くの人が訪れています。

大山はあまり知られていませんが、「日本名峰ランキング」というランキングの上位に食い込むほどの山です。
山の周辺は原生林で覆われており、本当にここは日本なのかと感じさせてくれるような雰囲気となっています。
また、鳥取県は海に面しているため、大山を走っていると緑だけでなく海岸線も眺めることができます
海と緑のコントラストが非常に美しく、かつ鳥取県は気候的にも過ごしやすいため、多くのライダーに支持されているのです。

大山環状道路は全長約65kmのコースとなっており、山の中腹を走行するため地上との高低差は約750mとなっています。
大山環状道路へ向かうには、岡山県からがスムーズです。
倉敷から北上すると県道114号線があり、ここから大山環状道路に入ることができます。

大山をさまざまな角度から楽しめる

大山環状道路を走っていると、大山をぐるりと回るような形で進んでいきます。
つまり日本屈指の名山である大山をさまざまな角度から眺めることができ、その魅力を存分に楽しめます。
また、山の周りを周遊するということは、カーブもたくさんあるということです。
中級や上級ライダーにとっては腕の見せどころともいえるポイントが続くため、技術をさらに磨くにもぴったりなコースといえます。

もちろん初心者にとっても走りにくいコースではなく、路面の状態は良好で、狭くなっているところもあまりありません。
そのため余裕をもってカーブを切り抜けることができ、中級レベルにアップすることもできるはずです。

大山環状道路の特徴に、ヘアピンカーブが多いことが挙げられます。
進むごとに標高が高くなっていくため、周りの景色もダイナミックに変化します。
きちんと安全運転をする必要はありますが、気持ちに余裕があるときには周りの風景にも目を配りたいところです。

秋になると、緑が紅葉に一変

鮮やかな緑が溢れる大山環状道路の周辺ですが、秋になるとその評定は大きく変わります。
一面に紅葉が広がり、絶好の紅葉スポットとして人気です。
大山は全体的に山肌が白っぽくなっていますが、こうした色と紅葉の色が見事にマッチして、他では見られない景色となっています。

ただし紅葉時期はライダーだけでなく観光客も増えるため、走行するときは十分気をつける必要があります。
渋滞に巻き込まれることもあるため、交通情報をチェックしてから向かうと良いでしょう。
全体的に走りやすい道路ですが、ときおり休憩を挟みながら楽しんでください。

国道の中で日本一標高が高い「志賀草津道路」

日本全国のライダーが、一度は走りたいと訪れるスポット

志賀草津道路は長野県と群馬県を通っている国道292号線の一部を指します。
スキーやスノーボードで評判が高い長野県の志賀高原と、関東の温泉街として人気の群馬県の草津温泉を結んでおり、両端に観光スポットがあります。
そのため特に週末や長期休暇の時期には、多くの人が利用している道路です。

ただ、志賀草津道路は志賀高原と草津温泉を結んでいる以外にも大きな特徴があり、日本にある国道の中で、最も標高が高い場所を通っています。
渋峠というポイントが最高点にあたり、その高さは2172mとなっています。

この日本一の標高という特徴から多くのライダーが興味をもっており、志賀草津道路は高い人気を誇るツーリングスポットです。
「一生に一度は訪れてみたい」という人も多く、あなたも出かけてみてはどうでしょうか。

志賀草津道路はアクセスしやすいのがメリット

志賀草津道路は比較的アクセスしやすいのもメリットです。
群馬県も長野県も東京や神奈川から向かうことができるため、関東地方のライダーには特にぴったりです。

向かうにはまず、関越自動車道の渋川伊香保料金所で降りると良いです。
するとすぐに国道17号線があるため、これをしばらく走ります。
さらに県道35号線が見えてくるため、東吾妻町岩井というところまで進みましょう。
ここまでくると「川戸」というところがあるため、ここで国道145号線に入ります。

この道路をしばらく走ると、あがつま農協の長野原支店という施設があります。
ここから志賀草津道路に入ることができ、渋川伊香保料金所からは1時間ほどでアクセスできます。

志賀草津道路を通る際の注意点・気をつけておくべきポイント

志賀草津道路は冬になると閉鎖され、11月~4月の下旬までは利用できません。
この時期は路面が凍結してバイクでの走行は危険なため、夏場や秋に訪れましょう。
また、草津温泉の付近には草津白根山という山があります。
紅葉がきれいなスポットとして評判ですが、同時に活火山でもあるため、噴火が心配される場合は交通規制が入る可能性があります。

また、標高が高い場所を走っていると気圧や酸素濃度が変わるため、体調を崩してしまうことがあります。
体調に異常を感じたら、無理せず早めに休みましょう。
バイクに乗っていると気づかないうちに体力を消耗していることがあるため、十分注意が必要です。

この道路は全長が約114kmと長く、ロングツーリングを楽しむことができます。
また、旅の途中で温泉に浸かるのも良いですし、志賀高原でスキーなどをするのも良いでしょう。
バイク以外にもたくさんの楽しさがあるため、プランを立てて向かいましょう。

泊まりで長距離ツーリングに行きたいなら「鳥海ブルーライン」

東北地方のバイク旅へ出かけるならおすすめのルート

鳥海ブルーラインは山形県と秋田県を結んでいるルートです。
東北地方は自然が多く、数多くのツーリングスポットがあります。
その中でも鳥海ブルーラインは人気の道となっており、特に初夏から秋にかけてはたくさんのライダーが訪れます。

鳥海ブルーラインへのアクセスは、山形県からが便利です。
飽海郡遊佐町を走っている県道210号線という道があり、ここから鳥海ブルーラインに入ることができます。
途中で鳥海山という山を通りながら秋田県に入り、県道131号線を走って市象潟町まで続いています。
2001年ごろまでは料金がかかりましたが、今は無料で通行できるようになっています。

関東地方や関西・東海地方から向かう場合、鳥海ブルーラインはかなりの時間がかかります。
そのため日帰りでの旅は難しく、1泊以上の宿泊を考えておくほうが良いでしょう。
泊まりで長距離のツーリングを楽しむにはちょうど良く、計画するのもまた楽しいものです。

初夏の新緑と秋の紅葉時期は絶好のタイミング

東北地方の冬はかなり寒いため、この時期は鳥海ブルーラインもツーリングに不向きです。
逆に夏から秋にかけてはベストシーズンとも言える時期で、初夏から夏にかけては緑溢れる風景を見ることができ、秋は周囲に広がる見事な紅葉を楽しめます。
夏は高山植物を見ることができ、普段はあまり目にすることのない植物や草木などもたくさん生い茂っています。
また、紅葉の風景は赤や黄色などさまざまな紅葉が色づき、美しいグラデーションが特徴です。

鳥海ブルーラインを走っていると太平山荘という施設があります。
ここは標高が高いため、周辺の風景を見渡すことができます。
天気の良い日は海を見通すこともできるため、山と海が調和した風景を楽しめます。

特に訪れると良い時期としては、5月から10月頃となっています。
5月は上旬よりも下旬に訪れるほうが良く、10月は下旬になるとかなり冷え込むため、上旬を目掛けて向かうことをおすすめします。

寒い地域のため、雪には注意が必要

山形県や秋田県は寒い地域のため、雪がたくさん降ります。
年によっては5月でも雪が降ることがあるため、できれば6月や7月に訪れると良いでしょう。
また、雪が降ると道路に凍結が生じやすくなるため、バイクの走行は注意が必要です。
交通規制が行われることもあるため、冷え込む可能性がある時期に行く場合は天気予報をこまめにチェックしておきましょう。

鳥海ブルーラインはカーブや坂道が多いため、ときどき休みながら走ることも大切です。
バイクに慣れているとスピードを出しすぎてしまうこともあるため、安全には気をつける必要があります。
東北地方有数の名所を、ぜひ満喫してください。

コーナーリングや大自然の眺望が楽しめる「茶臼山高原道路」

愛知県の奥地に広がる、山岳地帯を走るルート

茶臼山高原道路は、愛知県と長野県を結ぶルートです。
通っているのは愛知県北設楽郡豊根村と設楽町を結んでおり、約14kmほどの長さとなっています。
以前は有料道路でしたが、平成20年からは無料となり、今でも道の名称は変わらずに残されています。

愛知県は比較的雪の少ない地域ですが、茶臼山高原は県内では珍しいスキー場のあるエリアです。
そのためツーリングで訪れるライダーも多いですが、スキーやスノーボードを楽しみに来る観光客もたくさん訪れます。
バイクの旅と合わせて、こうしたウィンタースポーツを楽しむのも良いでしょう。

坂道が多く、ライディングの腕の見せどころ満載

茶臼山高原道路は山道を走るため、勾配が急な坂道が多いです。
カーブも多いため、中級者や上級者のライダーにとっては、腕の見せどころとも言えるポイントが続きます。
カーブを攻めて走るのも良いですし、勾配のある坂道をスピード感溢れる走りで楽しむのも良いでしょう。
ライダーそれぞれに合わせた楽しみ方ができるのが、この道路の魅力といえます。

また、余裕があれば、コースだけでなく周囲の風景にも目を向けてみてください。
茶臼山周辺の風景は豊かな山林が広がっており、標高の高いところまで走ると上から周囲の景色を一望することができます。
茶臼山の周辺は空気も澄んでいるため、爽快な気分を感じながら走ることができます。

休憩所もあり、イベントも開催

茶臼山高原道路には休憩所もあり、「やまなみ展望台」というスポットがあります。
山道を走るのは体力が必要なため、ここで休憩して続きの道を走ることをおすすめします。
また、展望台から風景を見ることができるため、バイクを降りてゆっくりと周囲の景色を楽しみたいときにも適しています。

さらに春になると、「茶臼山高原芝桜まつり」というお祭りが開催されています。
茶臼山は春になるとたくさんの桜が一斉に咲き乱れ、この時期に合わせたイベントとなっています。
春は暖かく、ツーリングを楽しむにも絶好のタイミングです。
このお祭りを目掛けて出かけるのも、きっと良い思い出になるためおすすめです。

茶臼山高原道路は東京から向かう場合、約4時間ほどかかります。
愛知県内の各方面から向かう場合は、1~2時間ほど見ておけば良いでしょう。
このルートは無料ではありますが、茶臼山高原にある駐車場では料金が500円かかります。
桜まつりを目当てに向かうときはこの駐車場を利用することになるため、道路は無料ですが現金は用意しておくべきです。

路面は基本的に走りやすいですが、ポイントによっては荒れているところもあります。
油断せず、安全なライディングを心がけてください。

観光道路として整備された走りやすいルート「鬼押ハイウェー」

軽井沢と草津温泉を結ぶルート

鬼押ハイウェーは関東圏の人気ツーリングスポットで、リゾート地として名高い軽井沢と、万座温泉・草津温泉を結ぶ道となっています。
長野県の北佐久郡軽井沢町と群馬県吾妻郡嬬恋村を両端とする道となっており、その全長は約16kmです。
ちょうど良い距離のため、日帰りでツーリングを楽しむにも良いですし、小旅行として出向くにもぴったりです。

鬼押ハイウェーの近くには「万座ハイウェー」という、もうひとつの道があります。
こちらを合わせると約60kmほどの距離となり、両方を走るライダーもたくさんいます。
どちらもしっかりと整備されていて走りやすく、初心者でも無理なく楽しむことができます。
周辺の風景は群馬県と長野県の壮大な自然が広がっており、都市部の喧騒を忘れさせてくれます。

また、この道路からは「浅間火山」を見ることができ、かつては「浅間火山レース」というレースも開催されました。
このレースが強い思い出になっているライダーも多く、人によっては聖地として訪れることもあります。

浅間火山と軽井沢は観光におすすめ

鬼押ハイウェーを通って向かうことができる浅間火山と軽井沢は、観光におすすめです。
浅間火山は以前に噴火した歴史があり、間近で見ると自然の活動を感じることができます。

また、「浅間火山博物館」という施設も近くにあるため、立ち寄ってみると良いでしょう。
火山の歴史についてより深く知ることができ、周辺に広がっている自然に関することも学ぶことができます。
博物館では映像を交えた解説を聞くことができたり、模型を見ながら火山の仕組みを理解したりすることもできるため、誰でも楽しめます。
さらに週末などには無料で利用できるガイドツアーもあるため、時間が合えば参加してみるのもおすすめです。
浅間火山博物館の周辺には「浅間山北麓ジオパーク」というスポットがあり、こちらも楽しめます。

もうひとつの観光スポットである軽井沢は、言わずとしれたリゾート地です。
初夏や夏場は涼しく過ごすことができるため、ライダー以外にも多くの観光客が避暑地として訪れています。

浅間火山の活動状況によっては、交通規制がある

鬼押ハイウェーは基本的に走行しやすい路面のため、特に注意すべき点は少ないです。
ただ、浅間火山の活動状況によっては交通規制があることもあるため、出かける前には情報をチェックしておくと確実です。
カーブや急な勾配は少ないため、まっすぐに突っ走るライディングを楽しみたいなら、このルートはおすすめです。

周辺に広がるパノラマ風景は、日頃の疲れを癒やしてくれる爽快感があります。
ぜひ鬼押ハイウェーを走りながら、観光も楽しんでみてください。

都内からでも気軽に行けるワインディングロード「箱根ターンパイク」

関東圏のライダーに人気のツーリングスポット

箱根ターンパイクは神奈川県の小田原市から箱根町を通り、そこから湯河原町まで続く道です。
全長は約16kmと中距離で、有料道路となっています。
料金はかかるものの走りやすくて長めも良いことから、関東圏のライダーに人気となっています。

小田原は東京や横浜から気軽に向かいやすく、早めに出れば日帰りでも楽しむことができます。
さらにバイクのライディングを楽しめるだけでなく、箱根の温泉や伊豆の海岸風景を楽しんだり、富士山へ出かけたりしてみるのも良いでしょう。
さまざまな過ごし方ができるのもこの道路の魅力で、多くのライダーに支持されています。

箱根ターンパイクへ向かうには小田原厚木道路からすぐの小田原西ICが便利です。
ここから有料道路に入ることができ、終着点である湯河原町からは伊豆スカイラインという、もうひとつのツーリングロードにも入ることができます。
伊豆スカイラインも周辺の観光地を楽しみながら走れる魅力的な道なので、合わせて旅するのも良いでしょう。

全体的に走りやすいワインディングロードが続く

箱根ターンパイクは多くのライダーにとって走りやすく、見通しがとても良好です。
緩やかなワインディングはバイクを操る楽しさを感じるのにちょうど良く、高度な技術が必要な道はありません。
ただ、走りやすい分だけ気づかないうちにスピードを上げすぎてしまいやすいため、安全運転には気をつける必要があります。

また、箱根ターンパイクを箱根に向けて走っていくと、少しずつ標高が上がります。
すると徐々に寒くなるため、小田原付近を走っていて快適でも、防寒対策をしっかりする必要があります。
高いところになると標高は1,000m以上になるため、かなり寒いときもあります。
上着で調整できるようにしておくと、快適なツーリングを楽しむことができます。

有料道路はお金がかかるものの、混雑しにくいのがメリット

箱根ターンパイクは有料道路で、バイクで走る場合は小田原から箱根の間が500円ほど、箱根から伊豆の区間は100円ほどかかります。
それほど大きな金額ではないものの、有料道路をあまり走らない人にとっては負担に感じるかもしれません。
ただ、料金が発生する分、箱根ターンパイクは混雑しにくいのがメリットです。

無料の道路で良いツーリングスポットはあるものの、時期や場所によっては渋滞に巻き込まれることがあります。
これではせっかくのバイクの旅が退屈になってしまうため、多少のお金をかけて有料道路を走る意味はあると言えるでしょう。

箱根ターンパイクでの走りを楽しんだあとは、箱根で温泉を楽しむのも良いですし、富士山などの自然を写真で撮影するのも良いです。
あなたならではの楽しみ方で、箱根を満喫してください。

日本の道100にも選ばれる絶景が魅力の「磐梯吾妻スカイライン」

福島県内を通る、空を走るような感覚の道

磐梯吾妻スカイラインは福島県にある高湯温泉という温泉と、土湯峠という場所をつないでいる道で、全長約30kmとなっています。
正式名称は「県道70号線」で、山道を走るコースとなっています。
その標高はとても高く、一番高いところで約1,600mとなっています。
周りの風景を見渡すと道の名前にもなっているように、空を走っているような感覚になります。
こうした気分でツーリングを楽しめるスポットはあまりないため、福島県や東北地方を訪れたときにはおすすめです。

磐梯吾妻スカイラインはその魅力と特徴から、「日本の道100選」にも選ばれています。
日本の道100選とは日本の中でも絶景を眺められたり、走りやすかったりする道を100箇所選んだものです。
日本にはたくさんの道があるため、その中で選ばれたということは、いかにこの道が良い場所であるかを物語っています。

走行できるのは春から秋にかけて

福島県は気温が低い時期が長く続き、特に冬場はとても寒くなります。
そのため路面も凍りやすく、磐梯吾妻スカイラインは4月から11月までしか走行することができません。
これ以外の時期は封鎖されているため、出かけようと思っているときには気をつけましょう。

周辺はたくさんの木々に囲まれており、カーブが多いコースとなっています。
そのため中・上級者でも楽しめる道となっており、ライディングテクニックをさらに磨くにも最適です。
場所によってはカーブが連続しているところもあるため、無理な運転は控えて安全に走りましょう。

また、山道を走るため、勾配もあります。
ワインディングが続いているため、少しずつ変わる風景を楽しみながら走ることができます。
最初は目線の高さに緑が溢れる様子を楽しめますが、少しずつ標高が高くなるにつれて木々を上から見下ろすことができます。
そして最高地点に近い場所では雄大な福島の自然を眺めることができ、さらに奥には福島県の街も見通すことができます。

福島県は災害に見舞われましたが、現在は少しずつ復興されています。
こうした福島県の活気を見ることができるため、磐梯吾妻スカイラインの風景には他の地域にはない深さがあります。

温泉にも立ち寄ろう

磐梯吾妻スカイラインは高湯温泉に続いているため、ツーリングと合わせて温泉を楽しむのもおすすめです。
高湯温泉は白い濁りのある湯が特徴で、硫黄が成分となっています。
源泉かけ流しの温泉はバイクの旅で疲れた体を癒やしてくれて、休日を満喫することができます。
周辺にはたくさんの日帰り温泉があるので、それぞれの施設を巡ってみるのも良いでしょう。
数多くの魅力が詰まった磐梯吾妻スカイラインを、ぜひ楽しんでください。