安易に謝るのはNG?事故直後の正しい対応

安易に謝るのはNG?事故直後の正しい対応

事故発生直後の対応

事故を起こした場合にすぐに行うべき事は負傷者救護や警察・消防への連絡とされますが、行うべきでない行為も少なくありません。
これは法令で定められているわけではありませんが、気付かずに取った行為がのちの裁判で重い罪を問われたり、示談交渉の際に不利な結果をもたらす場合もありますので注意が必要です。

安易に謝ることを避ける

交通事故で先に謝るべきではないと言われることがあります。
交通事故の発生直後はパニックに陥り、特に加害者は全面的に非があるかのように、誤る場面がよく見られます。

しかし、実際には当事者のうちいずれに責任があるのかは容易に判断出来ないケースも多くあります。
加害者であったとしても過失の割合が少ないケースも珍しくありません。
にもかかわらず容易に謝ってしまえば、相手に全面的に非を認めていると受け取られかねませんので、避けるべきなのです。
特に私たち日本人は、すみませんという言葉を使いがちですが、この言葉は大変あいまいで、謝罪以外でも様々なシーンで広く使われる言葉です。

混雑する駅のホームで肩が触れ合っても互いにすいませんというケースもあれば、レストランで注文を頼む時にも使うなど、人により様々なシーンで使います。
そのためすぐに口に出る言葉ですが、言われた相手方がどんな人物でどう受け取るかわかりませんので、「すみません」は避けるべきです。

これは何も自分を正当化しろ、あるいは誠意を見せる必要は無いという意味ではなく、相手が悪意を持つ場合につけ込む余地を与えないという意味です。

その場で示談に応じない

特に事故の被害者であるケースではその場で示談に応じないように注意しましょう。
悪質な加害者のケースでは現場で示談交渉をまとめて、十分な賠償をせずに少額で終わりにしようと考える傾向があります。
また、悪意は持たなくても業務中の事故などで職場に知られるのを避ける場合や違反の点数で免許停止等を受けるのを避けるために警察に連絡せずに示談交渉を申し出る相手もいます。

仮に、十分な賠償金を示された場合でも事故現場で示談に応じる行為は得策ではないので注意しましょう。
相手が急いでいる場合でも、当方にその後のスケジュールがあり時間がなくても、相手の氏名や連絡先を確認した上で、その場で示談に応じてはいけないのです。

交通事故は発生時には体にダメージはないと思っても、時間が経過して痛みなどの症状が出る事がよくあります。
このように被害者が思いのほか通院費がかかったり、事故発生時に現場では自覚のなかったケガがあったり、数日後にむち打ち症などの症状が出たりした場合、一度合意してしまった示談内容は、リセットできません。
また、事故現場で取り交わしたメモ程度のモノでも、示談の成立が認定されるケースもありますので注意が必要です。

相手が違反していた場合も恫喝する態度は避ける

現在は、スマホやドライブレコーダーで相手の行動を撮影できる時代です。
だからというわけではないのですが、相手を脅すような態度は慎むべきです。
恫喝した場合、メンタル的な苦痛を理由として慰謝料請求に発展する事さえありうるので冷静に対応するよう心がけましょう。

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