カワサキの挑戦

カワサキの挑戦

硬派のイメージが強い

「男・カワサキ」「硬派カワサキ」とカワサキを形容する言葉は、良く言えば男性を強く意識させるものですが、悪くいうと不良をイメージさせます。
カワサキのバイクはRS750(通称ZⅡ)以降、暴走族の人気が高く、1979年公開のマッドマックスにより、そのイメージがさらに強くなりました。
またカワサキはスクーターブームの際にもスクーターは作らず、客に媚びないというイメージがより一層濃くなったようです。

ですが硬派のイメージはあまり誉められたものではありません。
逆にいうと女性や初心者はお断り、乗せないのでなく乗れない、乗ったら大変だというバイクです。

カワサキは他の国産メーカーと比べると故障が多く、廃棄漏れやオイル漏れはよくあること、オイルが漏れるのは入っている証拠だともいわれました。
カムチェーンは調整してもすぐに緩んでシャラシャラと音を立て、この音がカワサキの正常の音だと揶揄する人もいました。

これはあくまで国内メーカーと比較した話で、海外メーカーと比べるとそう酷くはありません。
そのためカワサキは国内より海外での評価が高いバイクといえなくもありません。
上記の話は過去の話であり旧車の話ですが、現在も基本的なことは変わりません。

廃棄漏れやオイル漏れは減っていますが、トラブル無しということはありません。
またクセが強いバイクが多く、機械に詳しくない女性や初心者には厳しいということには変わりありません。
日本製”並み”の精度を持ち、外車のクセがあるカワサキだから、マニアックなバイク好きな男性と外国の人気が高いといえるでしょう。

カワサキの挑戦

カワサキはレース活動を続けていますが、国内の他のメーカーと違い、センセーショナルな活躍をみせていません。
JSBやスーパーバイクなどはライダーの腕で勝てても、マシンの性能で勝っているとは見えません。

それなのにレース活動を続ける理由は、バイクの性能を宣伝するためです。
圧勝で勝てない理由は、市販車とワークスマシンの差が少ないためです。

カワサキはレース車両にあまり手を加えていません。
他のメーカーと違い、ストック状態に近く誰もがワークスに近いマシンで戦っているのです。
そのためZX-10Rは、市販状態でかなり高いスペックを誇ります。
GSXRが馬力を上げるとすぐに追い越し、それ以上の武器を装着させます。

カワサキのマシンは、レースで走っているマシンがほとんどそのままの状態で販売されている。
これ以上の宣伝は見当たるはずもありません。

怪物登場

またカワサキはとんでもないマシンを登場させています。
水冷4ストローク並列4気筒998ccにスーパーチャージャーを付けたサーキット専用マシンのH2Rで、300馬力を叩き出し、直線ではmotoGPより速く走れます。

そして公道仕様のH2は200馬力となっています。
このマシンを見ると、女性どころか並みの男、怪物以外お断りという感じがしなくもありません。

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