稀有なメーカー!ホンダ

稀有なメーカー!ホンダ

稀有なメーカー

2輪、4輪を製作する世界でも稀なメーカーであるホンダは、その頂点ともいうべきロードレース選手権とF1においても制覇している稀有なメーカーです。
その歴史は1946年創業者の本田宗一郎が、本田技術研究所を設立し、ホンダエントル型エンジンを搭載したバタバタを販売しました。
今でいう電動アシスト付自転車のようなものでした。

1949年自社製作1号機となるドリーム号D型の販売を開始。
1952年自転車用エンジン、カブF型発売。
そして1958年世界的大ベストセラーでギネス記録を持つスーパーカブが販売され、ホンダは世界的に有名になります。

ですがこの時点では、東洋のちっぽけなメーカーに過ぎませんでした。
ホンダの名をオートバイの本場であるヨーロッパに浸透させたのは、マン島TTレースの参戦であり、優勝でしょう。

本田宗一郎の号令の下、レース経験のないホンダはマン島制覇に向け1959年に初参戦し、その2年後に優勝を果たします。
一見無謀とも思える挑戦を繰り返し、ホンダは世界的企業へと発展しました。

意外な顔

ホンダのバイクは優等生。言うことを聞き、素直な性格をしているといわれますが、これは世界的企業であるホンダの表の顔であり、本来のチャレンジスピリットは常に見え隠れしています。
レースの世界では、2ストローク全盛の中、あえて楕円ピストンの4ストロークNR500で戦い、2ストロークにしても4気筒全盛の中、NS500というV型3気筒のマシンを投入し、チャンピオンを獲得すると、今度はただのV型4気筒ではなく、チャンバーはダミータンクを通り、燃料はマシン下部というNSRを投入。

並列全盛の耐久レースにNRのノウハウを生かしたV型エンジンのRS1000RWを投入し、後にRVFへと進化。
最近ではmotoGP初年度に投入されたV型5気筒というRC211V。
今までやってきた技術を煮詰めれば勝てるのにあえて新しいことに挑戦する、それが優等生ではないホンダのもう1つの顔なのです。

これはなにもレースの世界だけに留まりません。
日本初のターボチャージドバイクであるCX500TURBO。
2ストロークV型3気筒250ccのMVX。
同じエンジン形式で400ccのNS400。

レーサーレプリカ全盛時にフルエアロのCBR400R。
フルサイズ50ccでありながらメットイン機能を持つNS-1。
スクーターとは違うオートマティックバイクのDN-01と、大ヒットとはいえないマシンも数多く販売し、営業的には成功とはいえませんが、他のメーカーでは真似のできない代物はマニアには唾涎ものとなっています。

現在はホンダの社名は「HONDA」ですが、以前は本田技研工業でした。
前身が本田技術研究所であり、技研の文字にこだわりがありました。
その片鱗はバイクにもつぎ込まれて、最新技術を取り入れていますが、研究してすぐに市販化はしていません。

出し惜しみという声も聞かれますが、最新技術は実用テストの量が足りません。
つまりそれが原因で故障することが考えられるのです。
そのためホンダはすぐに技術を投入することを控え、その結果故障が少ないメーカーになっているのです。

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