ライディングブーツの選び方

ライディングブーツの選び方

バイクで峠のワインディングを走っているという方や、サーキットの走行会によく参加しているという方も多いと思います。
バイクの醍醐味は風を切って思い切り走ることなので、スポーツ走行ではその醍醐味を思う存分楽しむことが可能となります。
スポーツバイクでスポーツ走行をする際には服装にも注意する必要があります。
理想としてはツナギタイプのレーシングスーツですが、ライディングジャケットとパンツ、足元はライディングブーツでも良いでしょう。
ここではライディングブーツについて記述します。

ライディングブーツの必要性

普段バイクを通勤や通学にしか使っていない方だと、そのまま出勤用の靴で運転している方も多いのではないでしょうか。
中にはわざわざバイク用のシューズに履き替える方もいますが、おそらく殆どの方は革靴やスニーカーといった靴で運転しているのではないかと思います。

もし、スポーツバイクで走りを楽しみたい、という方なら、足元には絶対的にライディングブーツをお勧めします。
ライディングブーツは元々バイク乗りの履くものと相場が決まっていましたが、現在ではスクータータイプのバイクに乗る方が増えたため、履く人は減少しつつあります。

しかし、ライディングブーツの安全性は非常に高く、走行中に転倒して骨折するほどの事故であっても、ライディングブーツを履いていたおかげで打撲ですんだ、ということは多々あります。
ライディングブーツはしっかりと足首辺りまでガードするよう設計されているので、足を守るには最適なアイテムなのです。

そのため、特に転倒が心配されるスポーツ走行をよくする方にはお勧めしているのです。

ライディングブーツの選び方

ライディングブーツの選び方は人によって異なると思いますが、最も重要なのは操作性です。
スポーツバイクの場合、基本的にリアブレーキは足で操作することになりますが、あまりにもソールが厚いようなライディングブーツの場合、ブレーキ操作がし難くなってしまいます。

ブレーキというバイクを運転する上で最も重要な部分を操作できないのでは大問題なので、まずはブレーキの操作性ということを第一に考える必要があります。
実際に試着してみて、足元から伝わる感覚などをしっかりと確かめておく必要があります。

デザインも重要ですが、基本的にライディングブーツはスポーツ走行をする方向けの製品でもあるので、そこまでスポーツバイクに合わない品物は少ないのではないでしょうか。

安全性についてもしっかりと確認しておきましょう。
現在では様々なメーカーからライディングブーツが販売されており、中には明らかに粗悪な品もあります。
いざ転倒した際に足首を守ってくれるか、耐久性はどうかということもチェックする必要があります。

ライディングパンツの選び方

バイクに乗る際の服装は人によって様々ですが、やはり長距離のツーリングやスポーツ走行をする際にはそれに適した服装をするのが最低限のマナーではないでしょうか。
また、意外にライディングジャケットはしっかり身に付けているのに、下だけジーンズをはいているというような方もまれに見かけます。
しかし、やはりライダーなら上はライディングジャケット、下はライディングパンツと揃えたいものです。
ここでは、ライディングパンツの素材による違いや選び方について記述したいと思います。

素材による違い

バイクで走行するときに身に付けるライディングパンツですが、その素材は様々なものがあります。
本革製の品もありますし、ナイロン製の品もあります。
最も多いのは革とナイロン製ですが、この二つは一体何がどう違うのか、という疑問を持っている方も中にはいるのではないでしょうか。

ナイロン製と革製品では、転倒などした場合のダメージが大きく変わってきます。
革製品のライディングパンツだと破れることも少なく、切り傷や擦り傷を負う可能性も低くなりますが、ナイロン製の場合あっさりと破けてしまい、切傷や擦り傷を負う可能性が高くなります。

また、革のライディングパンツはドライビングポジションを取った時のフィット感が最も高く、バイクのタンクから伝わってくる路面の情報をダイレクトに知ることができるというメリットもあります。
そのため、スポーツ走行を主体とする方は革のライディングパンツをお勧めします。

ツーリングメインの場合ナイロン製品でも充分ですが、品によって耐久性が大きく変わってくるので注意も必要です。
HYODOやRSタイチといったブランドなら比較的安心ではないでしょうか。

実際の選び方

ライディングパンツを選ぶ際も、ライディングジャケットを選ぶときと同様に試着してから購入するというのが最も良い方法となります。
ライディングパンツがあまりにもきつすぎると、リアブレーキの操作がし難くなってしまったり、正確なドライビングポジションをとることができなくなってしまいます。

また、緩すぎるライディングパンツも問題です。
緩すぎる場合、スポーツ走行をしているときにバイクのタンクから伝わる情報を正確に捉えることができなくなってしまいます。

そのため、ライディングパンツを選ぶ際には実際にバイクショップやパーツショップに足を運び、一度試着をしたのちに購入するということが最も無難でしょう。

また、ナイロン製のライディングパンツの場合でも、プロテクターを入れることも可能なので、革製品は嫌だが安全性は欲しいという方はプロテクターの着用も考えてみましょう。
革製品は安全性も高く見た目にもかっこよい品が多いですが、夏場には蒸れてしまうというデメリットもあります。

ライディングジャケットの選び方

ツーリングへ出かける際に、普段着のままバイクに乗って出かけるというようなライダーの方は少ないのではないでしょうか。
もしかすると中にはいるかもしれませんが、やはりツーリングなどに出かける際には、しっかりとしたライディングジャケットを身に付けるべきだと思います。
ライディングジャケットにも様々な種類があり、多くのメーカーから販売されていますが、ここでは選び方などについて記述したいと思います。

デザインも重要

現在、ライダー用として販売されているライディングジャケットは実に数多く存在し、様々なデザインの品が出回っています。
個性的なデザインのものから、地味なデザインのものまで実に様々な種類があるのですが、ライディングジャケットを選ぶ際にはデザインも非常に重要となります。

イメージしてみると分かり易いかもしれませんが、ハーレーダビッドソンのバイクに乗っている方がスポーツ色の強い派手なライディングジャケットを着て運転しているとどうでしょうか。
明らかにミスマッチと思う方が殆どだと思います。

つまり、バイクに合わせるということは非常に重要なのです。
ハーレーダビッドソンやゴールドウィングのようなクルーザータイプのバイクなら、やはり黒の本革製ライディングジャケットなどが似合いますし、スポーツバイクにはメーカーのロゴが入ったスポーツ色の強いライディングジャケットが似合うのではないでしょうか。

ヤマハやホンダ、カワサキといった各バイクメーカーからもライディングジャケットは販売されているので、愛車のバイクメーカーに合わせるのも良いでしょう。

試着して購入する

近年ではインターネットが普及したことにより、インターネット通販でライディングジャケットを購入する方も増えたのではないでしょうか。
しかし、ライディングジャケットはバイクの操作にも関わってくる重要なものなので、本来ならしっかりと試着をして選ぶべきです。

例えば、ライディングジャケットのサイズがほんの少しきつかった場合、肘や腕が突っ張りすぎてしまい正確なハンドリングやブレーキ操作が困難となるケースもあります。
折角購入したのだから、と着続けていると、最悪交通事故を起こすということも考えられます。

ライディングジャケットは体にぴったりのものではなく、わずかに余裕があるサイズの品を選ぶと良いでしょう。
もちろん、中には「ぴったりのサイズじゃないと嫌だ」という方もいるかもしれませんが、あまりにもぴったり過ぎるサイズだと操作ミスに繋がる可能性もあります。
そのため、ライディングジャケットを選ぶ際にはしっかりと試着し、僅かに大き目のサイズを選ぶと良いでしょう。
また、同じサイズでもメーカーによって大きさが異なることもあるので注意が必要です。

ヘルメットの選び方

バイクで公道を走るためには、交通ルール、マナーを遵守しなければならないというのは、言うまでもありません。
交通ルールを守るというのは他者を事故に巻き込まないためだけでなく、自分自身の身を守ることでもあるのです。
また、バイクに乗るために必ず必要になるものとしてヘルメットが挙げられます。
ここでは、ヘルメットの選び方や種類などについて記述していきたいと思います。

自分に合ったヘルメットを選ぶ

ヘルメットの選び方はライダーにとって非常に重要なプロセスです。
ここで間違った選び方をしてしまったり、誤った選び方をしてしまうと事故などが起きた際にしっかりと自分の身を守ることはできません。

ヘルメットを選ぶ際に最も重要なのは、用途に応じたものを選ぶということです。
つまり、スポーツ走行をするならそれに適した専用のヘルメットを選ぶ、ということです。
また、フルフェイスタイプのヘルメットでは視界が遮られているような感じがする、というような方は半キャップやジェットタイプを選ぶと良いでしょう。

安全性が最も高いヘルメットはフルフェイスタイプになりますが、場合によってはシールドが視界の妨げになってしまいます。
また、フルフェイスタイプはサイズをしっかり合わせて購入しないと、緩過ぎたりきつすぎたりすると本来の効果を発揮することはできません。

実際にヘルメットを選ぶ際には、一度かぶってみるのが最も早いです。
バイクショップに足を運び、実際にかぶってみて選ぶと良いでしょう。
分からない場合は、店員さんに用途や目的を相談したうえで一緒に選んでもらうと良いでしょう。

間違った選び方

ヘルメットを選ぶ際に、安ければ良いと考え安価なものを選ぶライダーもいます。
しかし、安価なヘルメットの中には安全基準を満たしていないものや、フリーサイズのものもあります。
こうしたヘルメットだといざというときに身を守ることができないので、しっかりと安全基準に沿った品を選ぶようにしましょう。

安全性が最も高いから、とフルフェイスタイプを選ぶのは良いですが、自身が乗るバイクに合わせるということも忘れてはいけません。
ハーレーダビッドソンのバイクやホンダのゴールドウィングなどの場合、フルフェイスタイプよりもジェットタイプのヘルメットが似合います。

バイクというのはファッションの一部でもありますから、服のコーディネートをするようにヘルメットを選ぶ必要もあるのです。
また、サーキットや峠を攻めるのに適したバイクに乗っているのに半キャップや、オフロード用のヘルメットでは完全にミスマッチと言えるでしょう。

こうしたことにも気を遣いながらヘルメットを選ぶ必要があります。
安全性は第一ですが、バイクに合わせるということも考えましょう。

危険走行とは

ルールを守った走行を

バイクに乗る楽しみの1つに、スピードに乗って爽快に風を切って走ることが挙げられます。
もっとも、バイクはライダーの身1つで乗る道具である以上、安全走行のマナーを守ることは何といっても不可欠です。
ジグザグ運転や制限速度を超えた危険走行をしてはならないのはもちろんのことですが、周囲が怖いと思う走りや、自分自身や同乗者の身の安全に危険を及ぼすような走り方は禁物です。

もっとも、自分自身では安全を心がけているつもりでも、実は危険走行をしていることがあります。
基本の基をしっかり守り、安全で快適な走りを目指しましょう。

夕方少しでも暗くなったり、雨が降ったり曇ったら、すぐにライトを点灯することが必要です。
極当然のことでありながら、ライダーはもちろん、自転車や車でも怠っている場合が多く、お互いのまだ大丈夫という油断が大きな事故につながってしまいます。
当然のルールは当然として習慣づけましょう。

スピー調整に気をつけて

また、気持ちよく走っているとやりがちなのが、減速を怠ることです。
住宅地や市街地では、どこから人が飛び出してくるか、自転車が突進してくるかも分かりません。
いつでも止まれるよう、スピードを落として走ることが大切です。
人影や自転車が走っていないからと、狭い道や住宅街や学校の通学路などで、いつものスピードで走ること自体、危険走行といわれてしまうでしょう。

特に市街地の交差点で、直進する際の減速は忘れないよう実施しましょう。
仮に対向車が右折待ちをしていなかったとしても、速度を控えて、前後のブレーキをいつでもかけられる状態で徐行運転で通過するのが基本となります。
なぜなら、対向車だけでなく、歩行者や自転車が飛び出してくる可能性があるからです。
特に小さな子供の自転車などは、どんな動きをするか分からず危険がいっぱいです。

一般道を快適に走行している場合でも、知らず知らずにうちにイン側に向かってきている場合は、ペースオーバーの可能性があります。
逆にコーナーを曲がる際に、外に膨らんでしまい、ガードレールに極めて近い距離に接近したり、逆にセンターラインを割ってしまう場合もペースが上がり過ぎ、危険走行の可能性があります。
自分のペースをコントロールできない状況になっていないか、常にバイクと呼吸を合わせ、周囲に迷惑や恐怖を与えない走行を心がけましょう。

高速道路における危険走行は、車間距離の詰め過ぎ、ラインムラ、速度ムラが挙げらえます。
これらに注意し、常に一定間隔、一定速度で直線をビシッと走ることがバイク乗りのマナーです。

バイク・ドライビングテクニック~後ろに人を乗せて走る~

二人乗りのルール

バイクのタンデム走行は誰でもできるわけではありません。
まずは、道路交通法の規定による制限があります。
一般道路を走行する場合は、20歳以上で、かつ、自動二輪免許を取得してから1年以上のドライビング経験が必要です。
また、平成17年の4月から解禁になった高速道路のタンデム走行は3年以上の経験が求められています。

二人乗りというのはいとも簡単にできるように思えるかもしれませんが、このように規定が設けられているのですから、高度な運転能力とテクニックが必要ということがお分かりいただけるでしょう。
自転車においてもそうですが、二人乗りをしようとなると、後ろに乗る人の体重や乗り方によってバランスが崩れます。
二人乗りをしようとしてもうまくいかずに、あきらめた経験がある人もいるかもしれません。
これはバイクにおいても同様で、エンジンの力があるとはいえ、体でバランスをとって走る乗り物である以上、後ろに人を乗せるにはテクニックを要します。

後ろに乗る人も技術が必要

また、ドライバーだけでなく、パッセンジャーと呼ばれる後ろに乗る人もバイクの構造や乗り方をある程度理解して、協力をしないと危険が伴うため注意しましょう。
まず、乗る際にはドライバーはハンドルをしっかり握って、安定した姿勢を整えたうえで、パッセンジャーに乗るよう声をかけます。
また、お互いに乗る合図や降りる合図をしあうことも、転倒防止のためには不可欠です。

スタート時点はドライバーは右足をステップ、左足を地面に置いた姿勢から始まり、加速が始まったら、パッセンジャーはドライバーの腰を足でしっかり挟まなければなりません。
手はドライバーのベルトやタンデムバーをつかんで、体重を支えるようにしましょう。
この姿勢は加速時だけでなく、減速する際も大切になります。

タンデム走行の場合は、コーナリングで息を合わせることも大切になります。
単独走行より重量が重いため、バランスが崩れると転倒にもつながりかねません。
カーブに差し掛かるときは、ドライバーはパッセンジャーに合図を送ったり、声をかけたりしたうえで、十分に減速してコーナーに臨みます。
基本的な姿勢としてはドライバーの肩がハンドルと平行に位置するようにし、パッセンジャーはコーナーではよりいっそうホールドを強くします。
後ろに座るパッセンジャーはコーナーで恐怖を感じることがあるので、ドライバーの肩越しに前を見るように心がけましょう。
ドライバーが傾けば、パッセンジャーも同様に傾くことが鉄則になります。
反対方向に傾いたり、後方にのけぞるような姿勢を取ったりすると、最悪の場合コーナー走行中に放り出されるリスクもあるためです。

雪道の走行で注意すべきこと

タイヤを変える

車の場合、スノータイヤやチェーンを付けることで雪道を走ることが可能になります。
しかし、バイクの場合は雪道どころか、冬場の凍結した路面さえ大きな危険を伴います。
4輪の安定感ある車ですら普通のタイヤでは大事故に繋がる危険があるのですから、無理してバイクを雪道で走らせないのが基本です。
もっとも、冬眠ライダーになるのは嫌だと思う人もいるでしょう。
では、雪の多い地方のライダーはどうしているのでしょうか。

積雪のある雪国では、都心部では見かけないバイク用のスノータイヤやチェーンが販売されています。
ただし、適用できるのは、スーパーカブやジャイロなどの車種に限られています。
チェーンの一部はオフロード車に対応するほか、特別に制作を手掛けてくれるケースもあるようです。

また、125cc以下のバイクであれば、スパイクタイヤを手に入れることも可能です。
もっとも、雪道でも走行や停止が可能になるだけで、普段のようにバイクをバンクして曲がることはできません。
そのため、バイクをバンクさせずに両足を着いて曲がるというテクニックを体得する必要があります。
都心部でもインターネットなど積雪地帯のショップから手に入れることは可能であるものの、雪がよほど積もらない限り、凍結路面やうっすら雪が降っている程度の状態でスパイクタイヤやチェーンをつけることは、かえって危険な場合があるので注意しましょう。

バイクの種類と走りやすさ

それでも雪道を走る必要がある場合、バイクの種類によっても走りやすさが変わってきます。
最も走りやすいのは、実は大きなバイクより50cc~125cc程度の軽くて足着きがいいオフロード車です。
なぜなら、車体をバンクしなくても両足を着きながら曲がることが可能だからです。
逆に言えば、車体が自立できずバンクさせないと曲がれない大型のバイク等は、雪道は避けたほうが賢明でしょう。
特にロードスポーツバイクや400cc以上のオンロードモデルは、安全性を優先して雪道走行はあきらめるのが望ましいです。
排気量の大きなバイクで、どうにか走れそうなのは、ブロックタイヤを履いたオフロード系モデルにとどまるでしょう。

路面の状態も重要

なお、路面状態によっても走りやすさは違います。
たとえば、雪が軽く振ったばかりの時や、少し溶けてシャーベット状態にある場合は、気を付ければロードタイヤ車でもどうにか走ることができるかもしれません。
ですが、大きく積もったり、雪が厚く踏み固まったりした状態になると、オフロードタイヤでないとまず無理です。
さらに雪道より恐いのが凍結路面で、このケースではオフロードタイヤでも危険を伴います。

こうしたタイヤや雪道の状態から走行可能かを見極めたうえで、走れると判断した場合でも徹底的にスピードを落としてください。
時速10キロというのろのろ運転が理想です。
後ろから車がきても焦ってはいけません。
常に両足をステップの下において、危険を感じたら直ぐに足が着けるようにしておきます。
停車時は安全のためフロントブレーキではなく、エンジンブレーキかリアブレーキを利用しましょう。

高速道路で気をつけるドライビングテクニック

コーナリングが大事

高速道路で気をつけたいバイクのドライビングテクニックにおいて、基本となるのは丁寧な操作と上手くリズムに乗りスムーズに乗りこなすことです。
高速を走るぞと気合が入りすぎて、力んでしまう方もいるかもしれません。

周囲の車に安心を与えるためにも、力を抜いて優雅なライディングスタイルを心がけ、スロットルやブレーキなどひとつひとつの操作を丁寧に、柔らかく無駄がない動き、バイクに身を任せるようなドライビングがポイントになるのではないでしょうか。
高速道路というとスピードに任せて直線を走るイメージが持たれがちですが、実際にはコーナリングの機会が多く訪れます。

コーナリングでは車体を寝かせるように傾けバンクするマシンと一体になり、遠心力に身を任せる必要があります。
バイクライディングの醍醐味とも言うべき瞬間ではありますが、優雅で安全なコーナリングを行うにはテクニックが求められるのです。

特に高速道路では後続車がスピードを出して押し寄せてきます。
万が一失敗すれば大事故にも繋がりかねません。
コーナリングのテクニックでカギを握っているのは、速度コントロールということをご存知でしょうか。
コーナーの手前で、訪れるコーナーに見合った速度に持っていくこと、即座にそのコーナーに適応した速度を予測することがポイントとなります。

コーナリング技術解説

コーナリングのポジションを分解するとブレーキング、倒し込み、旋回、立ち上がりに分けることができるでしょう。
速度を見積もるうえで重要になるのは、コーナーに向けてアプローチしていく最初の部分ブレーキングになります。

もし、速度の予測を誤り進入する速度が速すぎるとどうなるでしょうか。
コーナーの途中でラインが膨らみ恐い思いをすることでしょう。
逆に速度が遅すぎれば失速し、車体がフラついたり、思いどおりのラインが描けないという状態に陥るかもしれません。

そこで、重要なカギを握るブレーキングはコーナー直前で強くかけるのではなく、かなり手前から行い、余裕を持って減速をする必要があります。
ブレーキングは長く一定に行い、穏やかにリリースすることで安全でスマートなコーナリングのテクニックが身に付くはずです。

なお、コーナリングのドライビングテクニックではバイクのタイプによっても、多少工夫する必要があります。
クルーザータイプの場合はシートのやや後方かバックレストに尻を押しつけながら、前下方向へとイン側ステップを踏み込んでみてください。
ハンドルをやや外側に切る逆操舵テクニックも組み合わせると、軽快にコーナリングが決まるでしょう。

デュアルパーパスモデルの場合は外足ホールドをきっちり決めて、リーンウィズで内ヒザを開かないほうが安定して旋回できます。

バイク保険の価格や補償内容

バイクにも保険が必要

自動車に自動車保険があるように、バイクにもバイク保険があります。
バイクの場合は自賠責保険のみという人も少なくはありませんが、大型バイクになるほど事故を起こしたときの被害が大きくなる可能性があるため、加入しておくことをオススメします。
まずはバイクの保険について解説しましょう。

バイク保険には、一種類だけではなく自賠責保険と任意保険の二通りの保険があります。

自賠責保険について

自賠責保険とは、車やバイクを購入したら必ず加入しなくてはいけない損害保険で、国で規定された補償内容で保険料も一律です。

自賠責保険に加入していないと公道を走ることができません。
また罰金や禁固刑などの処罰も受けることになります。

更新は自動車の場合は車検時に行ってもらえますが、バイクには車検はないので自分で更新する必要がありますので、忘れないようにしましょう。

任意保険

任意保険は、ここで紹介するバイク保険のことです。

加入は義務ではなく任意なので、仮に加入していなくても処罰は受けません。
しかしバイク保険に加入しておかないと、いざ事故を起こしたときに損害を全額補償することができない可能性もあります。

というのも全員が必ず加入する自賠責保険は、相手に対する補償のみで、賠償も最大で4000万円までとなっています。
それ以上は補償されないので、自賠責保険では補えない損害をカバーするためにバイク保険に任意加入するのです。

保証内容

バイク保険も自動車保険と変わりありません。
補償内容は大別して、自分への補償と相手への補償があります。

自分への補償は人身傷害補償、搭乗者傷害、無保険車傷害、自損事故傷害となり、自分自身や搭乗者への被害が補償できます。
相手への補償は対人賠償、対物賠償になり、被害者相手への被害または物への被害を補償しているのです。

ここできちんと加入しておけば、あらゆるバイク事故に補償が利き、補償額も無制限で補償してもらうことができます。
気になるのは保険料ですが、どの程度の補償を求めるのか、契約者の条件、保険サービスなどによって価格は変わるので一概ではありません。

保険料の相場を知りたいという方は、自分の条件で確認してみることです。
一例ですが、等級は新規、バイク排気量は250cc超、運転者年齢が21歳以上対象なら保険料は年間相場41,000~43,000円となります。

気になる方は自分の年齢でシミュレーションしてみましょう。
また、複数社から見積もりを取ることで、大よその相場を見ることも可能です。

でこぼこ道でのドライビングテクニック

肘膝を楽に

でこぼこ道でのバイクのテクニックは、膝や肘を楽にして乗る事です。

バイクに乗る時にはニーグリップをして体とバイクを一体にして乗るのが基本ですが、それは通常の道の場合です。
オフロードのレースを見たら分かりますが、ボコボコしている所では大体みんな腰を浮かして乗っています。
それはバイクの衝撃が体に伝わらないように体を浮かせて、膝や肘で上手に衝撃を和らげているのです。

オフロードバイクででこぼこの道を走る時には、少し腰を浮かせるくらいの気持ちで走ると良いでしょう。
オフロードバイクでしたら車体も軽いですし、そういう乗り方をしても制御出来るはずです。
通常のオンロードのバイクでしたら腰を浮かせて乗るのは危険ですので、通常通りシートに座ったまま運転をしてください。
そしてなるべく膝や肘が楽になるような状態で乗り、でこぼこ道を走っても衝撃がダイレクトに伝わらないようにしてください。

でこぼこ道だからと言って、転倒しないようにガチガチに体を固めて運転する方が居ますが、それは逆効果です。
バイクにしがみつくように乗っていると、ちょっとタイヤがすべるくらいで転倒してしまいます。
膝や肘に余裕がある状態で乗っていれば、体が自然とバランスを取ってくれますし、多少バイクがぶれたとしても修正する事が出来るでしょう。

バイクにサスペンションがあるのは衝撃を吸収する為です。
人間の体には膝や肘がサスペンションの機能を果たしていますので、でこぼこ道で体に衝撃が伝わるような時には、膝や肘を活かすような乗り方をしてください。

突然のでこぼこ道も大丈夫

でこぼこ道を走ると事前に分かっている時には、事前にその対処をして走る事が出来ますが、問題なのは急に道がでこぼこになっている時です。
一般道ではアスファルトの道でもよくでこぼこになっています。

大きなトラックが通るような所では轍が出来ていたりしますし、道路工事を良くするような所では切ったり貼ったりした結果、道路の表面がでこぼこになっている事があります。
そういう所をバイクで走ると、急に路面状態が変わりますので、タイヤが取られて転倒するのも良くあるパターンです。

それを防ぐには、いつ道路がでこぼこになっても良いような運転をしましょう。
ちょっとしたでこぼこでしたら肘に余裕があれば上半身で対処出来ます。

膝はしっかりとニーグリップをして車体と体を固定させたまま、肘と上半身で多少の衝撃になら対処する事も出来るので、肘は常に余裕のある状態でいつも運転をする事が大切です。
バイクででこぼこ道を運転する時のテクニックは、肘と膝を上手に使う事がポイントです。