6月 2016アーカイブ

レースで活躍するアプリリアの全て

始まりは自動車生産

アプリリアの創業は以外と早く、第二次世界大戦直後になります。
このときはオートバイではなく自転車生産で、1968年創業者であるバリエ・アルベルト・バッジオから息子のイバノ・バッジオに引き継がれモペットから生産を開始しました。

1974年になると本格的なモトクロッサーの生産を開始し、モトクロス世界選手権シリーズに鈴木都良夫選手を擁し参戦しました。
レースのノウハウを市販車へとフィードバックするその思想は、現在でも継続されています。

モトクロスでの活躍が注目されていたアプリリアですが、1980年代初頭にはエンデューロ、トライアル、オンロードモデルと製作されています。
1990年代には実用バイクの生産も開始し、モト・グッツィ、ラベルダなど有名メーカーを買収するなど頂点を迎えますが、事業の失敗や目玉ともいえるレース活動に資金をつぎ込み過ぎたため財政難に陥り、2004年ピアジオの傘下に入ることになります。
ピアジオはイタリアで有名なスクーターメーカーですが、現在でもアプリリアのスクーターは同社名で販売されており、そのブランド力は衰えていません。

レースでの活躍

アプリリアのレース活動は当初はモトクロスでしたが、その活躍の場はサーキットへと移ります。
1990年代小排気量の2ストローク125ccと250ccで活躍しました。
アプリリア参戦以前は、技術が特出した日本製バイクの活躍が目立っていましたが、アプリリアのマシンは優れていたといわれていたピストンリードバルブを使用せず、旧式であるリードバルブを使用し馬力を向上させることに成功しました。

特にその速度差は250ccクラスで大きく、後にアプリリアワークスに入ることになった原田哲也をもって「ビアッジ(当時のライバル)に負けているのではない。アプリリアに勝てないだけ」といわせるほどでした。
またアプリリアは日本人ライダーとの付合いも深く、前出の鈴木や原田、さらに125ccの坂田和人とも契約しています。
原田は250ccクラスだけではなく、後に参加することになる500ccクラスでも新開発のアプリリアのマシンに乗っています。

レースのノウハウがつぎ込まれたアプリリアのレプリカマシンは、高価なパーツが装着されかなり過激な仕様になっています。
国産のレーサーレプリカより扱いも難しいので、初心者は注意が必要です。

すべてを作っているイメージがあるアプリリアですが、250ccクラスレプリカであるRS250はスズキRGV-Γのエンジンが。
1000ccV2エンジンはロータックス社製が使用されています。
過激なレプリカが目立つアプリリアですが、ツアラーやネイキッド、オフロード車やスクーターなど扱いやすいモデルも発売されていますので、意外と間口が広く、日本人にも親しみやすいメーカーだともいえます。

冬ツーリングの注意点

冬ツーリングの醍醐味を知る

これから冬にバイクでツーリングを行いたいと考えた時、その魅力を考えていくことでしょう。
実は季節としては寒さを感じる時期ですが、冬ツーリングは体に優しいです。
というのも昔は冬というのは、バイクだと暖機運転を行わなければ乗ることができないといわれていた乗り物でした。

しかし現在ではFI化によって快適な走行ができるようになっています。
空冷エンジンであるセローというのは、夏は長い距離を走って行くと熱ダレすることがあります。

冬は空冷が威力を発揮していきますので、ツーリングをしていても快適に感じることができます。
爽快感も冬ツーリングでは感じることができるでしょう。

そして道路が空いているというのも冬ツーリングの醍醐味です。
どうしても渋滞が多くなってしまう夏場やゴールデンウィーク中などは、ツーリングには向いていません。

しかし正月などは帰省によって街中が空いていることが多いです。
昼間に都心部をツーリングしてもいいでしょう。
虫なども多くありませんので、苦手という方にも向いています。

注意点はツーリング中の保温

冬ツーリングにおいて注意しなければポイントとして、最も大切なのはライダーの保温です。
体が徐々に冷えていきますので、風を通さない服装を着用しなければなりません。
ジャケットやパンツを選んでいくとともに、保温素材のフリースなどを下に着るようにしましょう。

ただ寒ければ多く着るという定義は合っていません。
ごわごわになってしまうと、冬ツーリングを行う際に操作を妨げてしまうことがあります。

組み合わせも気をつけなければなりませんので、着用には注意しましょう。
さらにジャケットの袖口であったり、襟元より風が入ってきてしまいます。
急激に体温を下げていきますので、ツーリングにおいて開口部は要注意です。

近年は電池やバッテリーを利用して、電源に発熱していくジャケットであったりパンツも多く販売しています。
財布に余裕があった時は活用していくと、ゴワゴワになったりモコモコになることがありません。
グローブの選択についても、ウインターグローブなどを利用して寒さを防いでいくように最善を尽くしましょう。

ツーリングのプランは夏以上に気をつける

冬の間は日が早く落ちてしまいますので、目的地や自宅にたどり着くプランを綿密に組んでいくようにしましょう。
そして休憩時も体温を下げていかないようにホットコーヒーを飲みたいところでしょう。
しかしコーヒーは利尿効果が高く、走行風によって冷えてしまうとトイレにすぐ行きたくなってしまいます。

極力コーヒーは避けながらツーリングを行うようにしましょう。
冬ツーリングは寒さの対策だけではありません。
コース編成もしっかりと時間を考えて組んでいきましょう。