部品価格の目安と違い
通勤に使う125ccバイクでは、定期的に交換が必要になる消耗部品の価格が維持費に直結します。ここではホンダ「PCX125」、ヤマハ「NMAX125」、スズキ「バーグマン125」の3モデルを中心に、代表的な部品の価格を比べてみましょう。
エンジンオイル1Lあたりの価格は、3モデルともに純正指定品で約1,000円前後と大きな差はありません。ブレーキパッド(前後セット)はおおよそ3,000円〜5,000円の範囲に収まっており、こちらも同等といえます。ただしNMAX125のエアフィルターは約2,500円とやや高めで、PCX125とバーグマン125は2,000円前後が目安です。
また、駆動系パーツであるVベルトやウエイトローラーも数万キロごとに交換が必要ですが、価格帯は各車種とも5,000円〜8,000円程度と似た水準です。部品価格に関しては大きな開きは見られず、消耗頻度や純正・社外パーツの選択肢がコストに影響してきます。
法定点検とメンテナンス頻度
125ccバイクには車検がないため、維持費を抑えられる点が魅力ですが、安全のためには12か月ごとの定期点検が推奨されています。PCX、NMAX、バーグマンともに、メーカーが推奨する法定点検の内容に大きな差はありません。エンジン、ブレーキ、タイヤ、灯火類など基本点検項目は共通しています。
12か月点検の費用は各モデルともおおよそ6,000円〜9,000円ほど。点検内容に加えて、消耗部品の交換が必要になった場合は、部品代と工賃が加算されます。日常的なオイル交換や簡単なチェックはセルフで行い、法定点検ではプロに任せるというスタイルもコストと安全性を両立させるポイントです。
メーカーごとに点検スケジュールの細かさや、推奨交換時期に若干の違いがあるため、取扱説明書や販売店での説明を確認しておくと安心です。特に通勤などで距離を多く走るユーザーは、定期的なチェックが車両寿命やトラブル防止につながります。
工賃の目安とDIYの可否
バイクの維持費を構成する要素のひとつが工賃です。ショップで作業を依頼した場合の工賃は、作業内容によって異なります。たとえばオイル交換の工賃は約1,000円〜2,000円、ブレーキパッド前後交換では3,000円〜5,000円が相場となっています。
PCX、NMAX、バーグマンともに作業構造に大きな違いはないため、工賃に明確な差は見られません。ただし、車体構造やカウルの外しやすさによって作業時間が多少異なることがあります。自分で整備できるユーザーであれば、これらの作業をDIYで行うことで大きく費用を抑えられるでしょう。
ただし、ブレーキ周りや駆動系など安全に直結する部分の整備には、知識と経験が求められます。不安な場合は無理せずショップに依頼するのが賢明です。通勤に毎日使うバイクだからこそ、信頼できる整備と安全な状態を保つことが重要です。

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