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警察の実況見分とは?用語解説と重要性

警察官にはシッカリ状況を伝える

交通事故が起きたことを警察に連絡するとおおむね7分程度で警察官が到着します。
警察官は事故現場周辺の安全を確保しながら事後処理を行うとともに、事故当事者から前後の状況を細かく聴取します。
これは通常実況見分と呼ばれるモノで、裁判に加え示談交渉後の保険請求などの諸手続きで必要となる交通事故証明書発行のためにも必須です。

また示談交渉において損害賠償の過失割合を決定する要因として極めて重要です。
相手に気を使う必要はありませんので、自分の主張を明確に伝達するようにしましょう。

実況見分調書

一般に警察が行う実況見分とは、刑事訴訟法に定められている職務で、犯罪や事故が発生した現場で物的証拠や証言をもとに、犯人や被害者、目撃者などの位置関係や発生状況といった事実関係を把握することです。
交通事故のケースでは、発生原因や発生状況を客観的に把握するために、発生後出来る限り早いタイミングで、当事者立会の下で行われるのが原則です。

実況見分で把握できた事故の発生原因や発生状況などの結果を記録する書類を実況見分調書と呼びます。
実況見分を行う際は、当事者同士互いが警察官と話す声が聞こえない程度の距離を取って、個別に発生状況の事情の聞き取りが行われます。
このように個別に聞き取りが行われる理由は、口裏を合わせる事がないようにとの意味もあるでしょう。
また、双方から同時に同じ場所で聴取をすれば、互いの主張が異なる場合にその場でいさかいとなりがちで、聴取が進まなくなることを防止する意味もあるようです。

前述のとおり実況見分は刑事訴訟法の規定に基づき警察が職務として行う証拠収集活動であり、裁判の際には大きな意味を持ちます。
事故の発生原因や状況、被害の度合いを明確に把握すべく、現場周辺に残されたタイヤの跡や破損部品の飛散状況など物的証拠を物理的に把握します。
また物理的把握に加え、証拠の存在や状況を視覚・聴覚・触覚などの五感をフルに活用して認識し、事故の真相を把握すべく捜査を行うのです。
裁判となった場合、この実況見分調書は事故発生状況をあらわす最重要証拠となるため、注意を払って正確に伝える事が重要です。

実況見分後に作成される供述調書

実況見分を行った結果を記録した実況見分調書に基づき供述調書が作成されます。
当事者が話した内容を聞き取って記録し、被害者と加害者互いの同意を得た後、署名捺印を押して調書は成立します。
作成された供述調書は警察署を経て検察庁に送られて、そこで起訴するか不起訴処分とするかが決定されます。
交通事故発生後、警察へ連絡して到着までの間は負傷者の救護活動や周辺の交通の邪魔にならないような措置をする他は、現場保全が求められます。

加害者が自分に不利な証拠を隠すなどした行為も、被害者は記録するなどして確実に警察官に伝えます。
一生に何度も遭遇しない交通事故に直面し、普段話をしない警察官に聴取を受けると、事故のパニックに加えて慣れない緊張状態に陥り、無意識に自分の不注意を伺わせる発言をしがちです。
事故の被害者であるケースでは、責められることはありませんので、冷静に自分の主張を正確に伝えるようにします。

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